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10ナースエイド(看護助手)の給料は?仕事内容や将来性も解説

ナースエイドとして働いてみたいものの、給料がどのくらいもらえるのか気になっていませんか。

ナースエイドは未経験から始めやすい仕事ですが、給与水準は職場や働き方によって差があります。

本記事では、ナースエイドの平均月収や地域・雇用形態ごとの給料、収入を上げる方法まで詳しく解説します。

医療現場で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ナースエイドとは?仕事内容を紹介

ナースエイドとは、看護師の指示のもと、患者さんの身の回りのケアや環境整備を行う職種です。

医療行為は行わず、患者さんが安心して療養生活を送れるようサポートします。

まずは、ナースエイドの業務内容や勤務先について解説します。

ナースエイドの業務内容

ナースエイドの主な業務は、患者さんの日常生活を支える身体介護や環境整備、生活援助です。

具体的には食事や入浴、排泄の介助に加え、ベッドメイキング、病室内や備品の整理補充、書類整理、電話応対など多岐にわたる業務を担当します。

また、患者さんとの会話や表情、体調の微妙な変化に気を配り、異変があればすぐに看護師へ報告する役割も担います。

観察力やコミュニケーション力が求められ、医療チームの一員として安心・安全なケアを支える大切な存在です。

患者さんとの信頼関係を築きながらケアを行うため、人と関わることが好きな方には特に向いている仕事です。

資格不要・未経験から始めやすい

ナースエイドが多くの人にとって魅力的な理由の一つは、原則として資格が不要な点です。

医療や介護の経験がまったくない方や、異業種から医療業界へのキャリアチェンジを考えている方でも、挑戦しやすくなっています。

入職後は基本的な業務を覚えながら、先輩スタッフや指導担当者のサポートを受けることができる現場が多いのも大きな特徴です。

OJT体制が整っている職場であれば、マニュアルや研修プログラムに沿って、少しずつ業務を身に付けることができます。

さらに、患者さんとの関わりを通じてコミュニケーション力が自然と鍛えられるため、人としての成長も実感できる仕事です。

医療現場で人の役に立ちたいという気持ちがあれば、活躍できるチャンスがあります。

ナースエイドの勤務先

ナースエイド(看護補助者)の業務内容は勤務先によって異なります。

病院では患者さんの食事・入浴・排泄の介助や、ベッドメイキング、病室の清掃、看護師のサポートなど、生活全般を支える役割が中心です。

クリニックでは検診の準備やデータ入力、会計などを担当します。

このように、勤務先ごとに求められるスキルや役割が異なるため、自分に合った職場選びが大切です。

ナースエイドと介護職との違い

ナースエイドと介護職は、似ているようで異なる役割を持っています。

ナースエイドは主に医療機関で勤務し、看護師の補助として清潔操作や感染予防の管理、器具の準備など、医療現場ならではの知識とサポート力が求められます。

介護職は利用者の生活全般を支え、自立支援や生活の質(QOL)の向上に深く関わることが特徴です。

医療現場で専門性を高めたいのか、生活支援を通じて寄り添いたいのか、自分の興味や将来像に合わせて選ぶとよいでしょう。

ナースエイドの給料は低い?

ナースエイドの給料は低いといわれがちですが、実際は地域や経験、雇用形態により大きく異なります。

統計データをもとに、ナースエイドの給料を見ていきましょう。

平均月収

厚生労働省が毎年公表している「賃金構造基本統計調査」によると、ナースエイドの平均月収は約23.5万円でした。

年収に換算すると、賞与を含めて約328万円です。

国税庁が発表した「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は460万円のため、やや低い傾向があります。

しかし、この平均月収はあくまで全国平均であり、勤務先の規模や地域、夜勤の有無、個人の経験年数などによって大きく変動します。

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

参照:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査

年齢別の給料

同統計調査のデータから、看護補助者の年齢別の平均月収を見てみましょう。

(小数点第2位を四捨五入して算出)

  • ・20~24歳:約21.6万円
  • ・25~29歳:約22.6万円
  • ・30~34歳:約24.3万円
  • ・35~39歳:約22.6万円
  • ・40~44歳:約25.0万円
  • ・45~49歳:約23.7万円
  • ・50~54歳:約24.8万円
  • ・55~59歳:約23.2万円
  • ・60~64歳:約23.0万円
  • ・65~69歳:約22.1万円

年齢が上がるにつれて、緩やかに月収が上昇する傾向が見られます。

これは、経験年数が増えることで業務スキルが向上し、任される仕事の範囲が広がるためと考えられます。

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

経験年数別の給料

経験年数別のナースエイドの給料は下記のとおりです。

  • ・0年:19.3万円
  • ・1~4年:20.6万円
  • ・5~9年:21.7万円
  • ・10~14年:22.8万円
  • ・15年以上:23.2万円

賞与などは含めていないものの、ナースエイドの給料は経験年数に応じて少しずつ上昇する傾向にあります。

経験を重ねることで安定した収入が期待できる点も、ナースエイドとして働く魅力の一つです。

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

※小数点第2位を四捨五入して算出

地域別の給料

厚生労働省のデータによると、ナースエイドの平均給料は地域によって大きな差があります。

全国平均では月給23.5万円で賞与は46.3万円のため、平均年収は328.3万円となっています。

例えば東京都は月給27.4万円、年収は377.8万円と高い水準ですが、沖縄県では月給が19.8万円、年収は271.9万円と、東京と比べると100万円以上の差があることが分かります。

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

雇用形態別の給料

ナースエイドの給料は、雇用形態によって大きく異なります。

正社員として勤務する場合の月収はおよそ21万~23万円程度で、安定した収入や社会保険、各種手当などが充実している職場が多くなります。

パート・アルバイトの場合は時給1,100~1,300円が相場で、自分のペースに合わせて勤務時間を調整しやすい点が魅力です。

子育てや家庭との両立を優先したい方や、体力に合わせて働きたい方には特におすすめです。

雇用形態によって得られる待遇や働き方の自由度が変わるため、自分にとって無理のない選択を心がけましょう。

ナースエイドと他職種の給料を比較

ナースエイドの給与水準をより具体的にイメージするために、医療・福祉業界における関連性の高い他職種とも比較してみましょう。

医療事務

医療事務の平均年収は、職業情報提供サイト(job tag)「医療事務」によると、481.4万円です。

医療事務は、医療機関の顔として患者さんの受付、会計、電話応対を行うほか、専門性が求められる診療報酬請求(レセプト作成)業務を担います。

専門知識(医療用語、保険制度、診療報酬点数など)やパソコンスキルが必須とされます。

参照:職業情報提供サイト(job tag)「医療事務

介護職

介護職員の平均月収は、厚生労働省の「介護従事者処遇状況等調査結果」によると、338,200円とされています。

介護職は、高齢者や障がい者の日常生活全般にわたる介護サービスを提供する専門職です。

入浴や排泄、食事介助といった身体介護に加え、生活援助(調理、洗濯、掃除など)、レクリエーションの実施、精神的サポートなども行います。

身体的な負担は大きいものの、資格取得による明確なキャリアパスと、処遇改善加算などによる収入アップの可能性が高い点が魅力です。

看護助手が給料アップを目指す方法

ナースエイドとして働きながら給料アップを目指すには、いくつかの方法があります。

ここでは4つ紹介するので、自身のキャリアプランやライフスタイルに合わせて検討してみましょう。

経験を重ねる

ナースエイドの給料は、勤続年数や経験に応じて着実に上昇する傾向があります。

多くの医療機関で定期昇給制度が導入されており、日々の業務に真摯に取り組むことで、基本給や手当、賞与に反映されるかもしれません。

経験を重ねると夜勤手当や役職手当が加算され、新人指導や病棟運営など責任ある業務を任される機会も増加していきます。

評価向上により、ボーナス額がアップするケースも多く、安定した収入とキャリア形成が目指せる職種です。

資格取得に挑戦する

ナースエイドは無資格で始められますが「介護職員初任者研修」や「実務者研修」「介護福祉士」などの資格を取得すると、スキル向上に加え、資格手当による給料アップが期待できます。

医療事務や福祉用具専門相談員の資格も業務の幅を広げ、転職時でもアピールポイントになるでしょう。

多くの医療機関では資格取得支援制度もあり、キャリアアップを目指す方は資格の取得がおすすめです。

夜勤に入る回数を増やす

ナースエイドの収入を効率よく増やす方法の一つが「夜勤手当」です。

夜勤1回あたり5,000~10,000円前後と高額に設定されており、月4回の夜勤で月収が2万~4万円アップすることもあります。

夜勤専従という働き方を選べば、安定的に高収入を得ることも可能です。

ただし、生活リズムや体調面への影響も大きいため、無理のない範囲で取り組むことが大切です。

勤務先による条件差もあるため、事前確認を忘れずにしましょう。

条件のよい職場へ転職する

ナースエイドが給料アップを目指すなら、転職は有効な選択肢です。

医療機関によって給与水準や手当、福利厚生は大きく異なり、大規模病院や特定分野では待遇が手厚いです。

夜勤なしでも高収入の職場や入職祝い金を支給する施設もあるので、転職時は給与だけでなく、休日数や残業の有無、職場環境も総合的に比較しましょう。

医療系の転職エージェントを活用すれば、非公開求人の紹介や条件交渉もスムーズに行えます。

ナースエイドに将来性はある?

ナースエイドに将来性があるか気になる方も多いでしょう。

将来性がある職種か、AIに代替される可能性があるのかも解説します。

需要はある

高齢化の加速と医療人材不足により、ナースエイドのニーズは年々高まっています。

地方の中小病院では慢性的な人手不足が続いており、現場を支える人材として長期的な需要が見込まれるからです。

こうした背景から、将来にわたって安定した需要が見込まれる職種といえるでしょう。

AI・ロボットでは代替できない

AIやロボットが進化しても、ナースエイドに求められる「人間らしいケア」は代替困難です。

患者の表情や声から異変を察知する観察力、不安を和らげる共感力や個別対応力は、現状では人間でなければできません。

認知症ケアや繊細な声かけなど、マニュアル化できない場面では人間の対応が不可欠になります。

むしろAIが定型業務を補助することで、ナースエイドは本来の「寄り添うケア」に専念でき、その価値はさらに高まるでしょう。

年齢問わず働きやすい

ナースエイドは資格が不要で未経験から始められるため、子育て後の復職や中高年の転職先としても人気があります。

子育て中の方は短時間勤務や託児所完備の職場を選ぶことで、仕事と家庭を両立しやすくなるでしょう。

復職希望者も研修やOJTが充実しているため、安心して再スタートを切ることができます。

体力面が不安な場合でも負担を軽減する配慮がある職場も多く、40代・50代からのチャレンジも歓迎されています。

ナースエイドからキャリアアップする道

ナースエイドとして医療現場で培った知識と経験は、さまざまな職種へのキャリアパスを開く土台となります。

ここでは、ナースエイドからキャリアアップする道として3つの選択肢を紹介します。

医療事務

ナースエイドの現場経験は、医療事務へのキャリアチェンジに強みを発揮します。

患者対応や医療用語、病院業務の流れを理解しているため、受付やレセプト業務がスムーズに習得できるでしょう。

ナースエイドの業務で培ったコミュニケーション力も、窓口対応で高評価を得られるかもしれません。

医療事務の資格を取得すれば専門性が高まり、未経験者との差別化にもなります。

介護士

ナースエイドで培った身体介護スキルや対応力、さらに医療現場で得た知識は、介護士への転職を目指す際にも有利になるでしょう。

介護職員初任者研修から実務者研修、最終的には介護福祉士へと段階的に資格を取得することで、給料アップや管理職のポジションも目指せます。

介護職は今後も需要が高く、安定したキャリアを築ける職種です。

人の生活に寄り添いながら支えたいという方にとって、介護士は非常にやりがいのある選択肢といえるでしょう。

看護師

ナースエイドとしての現場経験は、看護師を目指す際にも有効です。

日常的な患者対応や看護補助業務を通して、自然と実践的なスキルが身に付き、医療現場の理解も深まります。

看護学校での学習や実習を有利に進められ、学習意欲やモチベーションの向上にもなるでしょう。

看護師になるには専門学校や大学、看護専門課程などの養成機関に通い、国家試験に合格する必要がありますが、現場経験があることで就職活動の際に高く評価される可能性も高まります。

ナースエイドのやりがい

ナースエイドの仕事は「人の役に立っている」という喜びを日々感じられる、やりがいのある職種です。

主なやりがいについて、具体的な面からご紹介します。

感謝される

ナースエイドは、患者さんの日常生活を支えるなかで「ありがとう」の言葉を多く受け取れる仕事です。

食事、入浴、排泄介助や話し相手になることで、直接感謝される機会が豊富にあり、人の役に立っているという実感が得られます。

小さなケアが患者さんの安心や回復につながると実感できる瞬間は、大きなやりがいとなり、日々のモチベーションにもなります。

医療現場に興味があり、かつ感謝される仕事をしたい人におすすめの職種です。

チームで協力しながら働ける

ナースエイドはチーム医療の一員として、看護師や理学療法士など多職種と連携し、患者さんの回復を支えます。

異変の早期発見や介助の実施を通じ、医療全体の質向上に貢献できるやりがいのある仕事です。

チームで協力し合う一体感や、他職種から学ぶ機会も多く、働きながら視野を広げられるのも魅力です。

自分の行動が患者さんの命を支える一助になる実感が、大きな達成感になります。

医療の知識が身に付きやすい

ナースエイドとして働く中で、医療用語や病気、医療機器の扱い方、感染予防など、実践的な医療知識が自然と身に付きます。

現場で得られる知識は、看護師や医療事務、介護職など他職種へのキャリアアップにも役立つ大きな財産です。

座学では得られない貴重な経験を通じ、医療への理解が深まり、自身や家族の健康管理にも生かせる力が養われます。

知識と経験が着実に自信につながる職種だといえます。

まとめ

ナースエイドは平均的に安定した給料が得られるだけでなく、患者さんに寄り添いながら支えるやりがいの大きな仕事です。

無資格・未経験から始められるハードルの低さに加え、介護士や看護師などへステップアップしやすい点も魅力です。

医療現場で活躍し人の役に立つ仕事を目指したい方は、ぜひナースエイドにチャレンジしてみましょう。