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56デイサービスの給料は安い?しっかりと稼ぐための方法を解説

介護業界の給料相場は、一般的に低いとされており、特にデイサービスの給料はとりわけ安いといわれます。

一方、介護職の中でも、デイサービスは子育て中の方や生活リズムを重視する方にとっては働きやすい業種であり、やりがいやプライベートとの両立を図りやすいのが特徴です。

また、給料アップが見込めれば、デイサービスでの仕事がより満足できるものとなり、一層充実した日々を送ることにつながるでしょう。

そこで本記事では、デイサービスで働く職員の給料相場や、給料を上げる方法、向いている人の特徴など、デイサービスについて詳しく解説します。

デイサービスで働きたい方や、介護業界へ就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Contents
  1. デイサービスで働く人の給料相場
    • 介護士の給料
    • 看護師の給料
    • 管理者の給料
  2. デイサービスとは?
    • デイサービスの基本的な役割
    • デイサービスを利用できる人
    • 職員の役割
  3. デイサービスの種類
    • 一般型デイサービス(通所介護)
    • お泊りデイサービス
    • 認知症対応型デイサービス
    • リハビリ特化型デイサービス
    • 療養型デイサービス
    • デイケア(通所リハビリテーション)
  4. デイサービスの給料は安い?
    • ほかの介護施設の給料との比較
    • デイサービスの給料が安い理由は?
  5. デイサービスで働くメリット
    • 夜勤がない
    • 土日が休みの事業所もある
    • 短時間勤務が可能
    • 元気な利用者が多く病状が安定している
    • 無資格でも働ける
  6. デイサービスに向いている人ってどんな人?
    • コミュニケーションが好き
    • レクリエーションが得意
    • 仕事にやりがいを感じたい
    • チームで働くのが苦にならない
    • 生活リズムを大切にしたい
  7. デイサービスで給料を上げるには
    • 正社員になる
    • 資格を取得する
    • 長く勤める
    • 役職を持つ・管理者になる
    • 転職する
  8. デイサービスに転職するときのチェックポイント
    • 職場の雰囲気
    • 業務内容
    • 給与・賞与・手当の額
    • 休日・勤務時間
    • 企業理念
  9. まとめ

デイサービスで働く人の給料相場

デイサービスでは、複数の職種が働いています。

その中でも、介護士・看護師・管理者の給料について、厚生労働省が発行している「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」を参照しながらご紹介します。

介護士の給料

デイサービスで働く介護職員の平均月収は29万4,440円で、令和5年のデータと比べて1万870円アップしています。

この金額を年間に換算すると、約350万円となります。

全産業の平均年収が約478万円であることと比べると、かなり低い金額といえるでしょう。

*2025年11月現在

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」P15

出典:国税庁「民間給与実態統計調査結果について」

看護師の給料

国家資格を持つ看護師において、デイサービスを含む介護全体での平均月収は38万4,620万円*です。

看護師全体の月給と賞与・手当などを含めた平均年収が約520万円であることから、デイサービスで働く看護師の給料は低いといえます。

しかし、医療機関とは異なり、デイサービスの利用者は病状の安定している方が多く、高度な処置を必要としないため、比較的強いプレッシャーを感じにくく、安定して働けるでしょう。

*2025年11月現在

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」P13

管理者の給料

デイサービスで働く管理者の平均月給は、37万9,200円*です。

年間に換算すると、37万9,200円×12カ月で約450万円となります。

介護施設の管理者の平均年齢は50歳以上であることから、給料もそれなりに高くなります。

中には、20代で管理者になる人や年収500万円を超える人もいるため、チャンスがあれば挑戦してみるのも良いでしょう。

*2025年11月現在

出典:厚生労働省令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果P143

デイサービスとは?

デイサービスは「通所介護」とも呼ばれ、介護保険法上の居宅サービスに位置付けられています。

ここでは、デイサービスが利用者のどのようなニーズを満たしているのかを解説します。

デイサービスの基本的な役割

デイサービスでは、在宅で暮らしている介護を必要とする高齢者を送迎し、施設内で入浴や昼食、レクリエーションやリハビリテーションを提供します。

ご家族の介護負担を軽減し、仕事や家事などに専念できる時間を確保するとともに、利用者にとっては同世代の方々との憩いの場を提供するという役割もあります。

通常のデイサービスにおける1回の利用時間は、以下の6つの区分に分かれ、介護保険の点数計算にも必要です。

  • 3時間以上4時間未満
  • 4時間以上5時間未満
  • 5時間以上6時間未満
  • 6時間以上7時間未満
  • 7時間以上8時間未満
  • 8時間以上9時間未満

一般的なデイサービスの利用時間帯は、9時から16時です。

そのため、7〜8時間の利用がもっとも多く、利用件数の約半数を占めています。

デイサービスを利用できる人

デイサービスは、介護保険法の介護認定において、要支援・要介護の認定を受けた65歳以上の高齢者が対象です。

ただし、要支援の場合は、総合事業の通所型サービスの利用となります。

自宅から直接来られる、または送迎車両を利用して来所できる方に限定されるため、比較的介護度の軽い方が多いのも特徴です。

職員の役割

デイサービスでは、介護士・看護師・PT(理学療法士)・OT(作業療法士)など、多職種が連携して業務を行っています。

ここでは、各職種の主な業務と役割をご紹介します。

<介護職員>

介護職員は、入浴介助や排泄介助、食事の配膳・介助、レクリエーションなどを行います。

施設介護に比べると、軽介助の割合が多いことから、介護経験の少ない人でも安心です。

送迎は専門の職員を雇用している場合もあれば、介護職員が行うこともあります。

そのため、普通免許を保有しており、バンタイプの送迎車両の運転に慣れている人が望ましいとされます。

<看護師>

看護師は、利用者の健康管理、服薬の管理、創部の処置、その他医療行為を担当します。

利用者が来所した際には、バイタル測定を行い、風邪などの感染兆候がないか確認します。

また、入浴後の傷の処置や、疾患のある方の爪切りは医療行為となるため、看護師が行います。

昼食後の内服介助も、看護師業務の一環です。

重度の利用者が少ないことから、医療機関に比べて難易度の高い処置はあまり行われません。

<PT(理学療法士)・OT(作業療法士)>

デイサービスでの求人は少ないですが、リハビリ特化型のデイサービスやデイケアでは、PT(理学療法士)・OT(作業療法士)は重要な職種です。

主に、専門的なリハビリテーションの計画と実施を担当します。

ほかにも、レクリエーションでの作業療法の提案・実施をすることもあり、身体機能の維持や回復に貢献でき、やりがいを感じられる仕事です。

デイサービスの種類

デイサービスは、大まかには4つの種類とデイケアに分類されます。

これらは、それぞれで特色が異なっているため、実際に働くに当たって違いを理解しておくことが大切です。

ここからは、各デイサービスの特徴について解説していきます。

一般型デイサービス(通所介護)

一般型デイサービス(通所介護)は、入浴・食事・余暇活動など、デイサービスの基本的な役割に重きを置いているタイプをいいます。

デイサービス全体の半分以上を占め、もっとも設置数が多いです。

1日の利用定員が26名以上のものを「大規模デイサービス」、18名以下のものを「小規模デイサービス」または「地域密着型デイサービス」と呼び、それぞれで特徴も異なります。

大規模なものは利用者も職員も多く、にぎやかで活気があり、大人数でのレクリエーションが行われます。

一方、小規模なものは民家を改装して運営するなど、アットホームな雰囲気で個別的な関わりを得意とします。

お泊りデイサービス

お泊りデイサービスは、種類として独立しているというより、一部のデイサービスに付随している介護保険外の自主事業です。

通常、デイサービスはその日のうちに利用を終えて自宅に帰りますが、ご家族の急用といった事情により、一時的に自宅で介護ができなくなることもあります。

そこで、お泊りデイサービスであれば、一泊利用も可能です。

このお泊りが可能なタイプの施設では、デイサービスには珍しく夜勤もあります。

ただし、夜勤専従の職員を雇用していることも多いため、就職したら必ず夜勤があるというわけではありません。

あらかじめ、募集要項や面接時に確認しておきましょう。

認知症対応型デイサービス

一般的なデイサービスでは、認知症の方とそうでない方との間で、衝突が起こることもしばしばあります。

また、レクリエーションや作業療法の難易度も大きく異なるため、全員で同じ内容を行うのは困難でしょう。

認知症対応型デイサービスは、1日の利用定員が12名以下と規定されており、認知症対応に習熟した職員が多く在籍しています。

認知症ケアでは、落ち着いた環境でゆっくりとしたペースで対応することが求められます。

そのため、利用定員を絞り、一人一人に寄り添った関わりを重視することで、利用者が安らぎのある時間を過ごせるように配慮しています。

リハビリ特化型デイサービス

リハビリ特化型デイサービスは、主に身体機能の維持や回復を目的とし、機能訓練に特化したデイサービスです。

ここでは、理学療法士や機能訓練指導員による専門的なリハビリテーションを受けられます。

入浴や食事提供のない施設が多く、3〜4時間程度の半日利用がほとんどです。

中には、1時間の短時間通所リハビリに対応している施設もあります。

通常のデイサービスよりも、比較的介護度の軽い方が多く利用しています。

療養型デイサービス

療養型デイサービスは、常時医療的ケアを必要とする在宅高齢者に対し、食事や入浴、機能訓練を行うものです。

利用者の生活の質(QOL)を向上させ、孤立感の解消やご家族の介護負担軽減にもつながるサービスを提供しています。

デイサービス利用者の中でも、重度な障害をお持ちの方やがん末期患者、難病患者、重度の認知症の方など、もっとも介護度の重い方が対象です。

通常のデイサービスよりも看護師が多く、利用者1.5人に対して1人以上の看護師が配置され、手厚い医療的ケアによって利用者の病状の安定に寄与します。

また、医師や訪問看護とも連携しているため、利用者の状態の変化にも柔軟に対応してくれるでしょう。

デイケア(通所リハビリテーション)

デイケア(通所リハビリテーション)は、通所介護とは介護サービスの類型が異なり、通いながら医師の指示に基づいたリハビリテーションを受けることができます。

常勤の医師が1名以上配置され、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれか1名以上の常駐が義務付けられています。

デイケアを利用するには、要介護認定のみならず、主治医の指示が必要となります。

デイサービスの給料は安い?

デイサービスは、在宅で暮らす高齢者にとって欠かせない社会インフラの一つです。

しかし、デイサービスで働く職員の給料は、介護業界全体の中でも高いとはいえません。

ここでは、ほかの介護サービスとの給与を比較しながら、なぜデイサービスの給料が低めとされるのか、詳しく解説していきます。

ほかの介護施設の給料との比較

厚生労働省の「令和6年度 介護従事者処遇状況等調査結果」をもとに、デイサービス・デイケアで働く常勤介護職員の平均給与について、ほかの介護施設と比較してご紹介します。

平均月収*は、以下のとおりです。

介護施設の形態平均給与
特別養護老人ホーム(特別養護老人ホーム)36万1,860円
介護老人保健施設(介護老人保健施設)35万2,900円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)30万2,010円
訪問介護事業所34万9,740円
通所介護事業所(デイサービス)29万4,440円
通所リハビリテーション事業所(デイケア)31万9,310円

デイサービスの平均給与は、介護業界の中でも比較的低めです。

一方、デイケアは医療機関や老健が母体となる場合が多く、経営基盤の安定性から給与水準がやや高くなっています。

*2025年11月現在

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」P15

デイサービスの給料が安い理由は?

ほかの介護サービスに比べて、デイサービスの給料が低く感じられるのはなぜでしょう。

これは、デイサービスの特色でもあり、実際に働く場合に留意しておくべきポイントともいえます。

ここでは、その理由を見ていきましょう。

<夜勤手当がない>

多くの介護施設では、夜勤があることから、夜勤手当の有無がデイサービスの給料を相対的に下げているように感じられます。

夜勤手当は、施設によって異なりますが、相場としては1回当たり5,000円〜1万円程度です。

月に4〜5回あれば、月収ベースで2〜5万円ほどの差となり、デイサービスの給料水準が相対的に低くなる要因といえるでしょう。

夜勤は身体的な負担が大きい分、しっかりと稼ぎたい人にとっては、デイサービスよりも夜勤のある施設を選ぶケースが多い傾向にあります。

<売上は介護報酬によって決まる>

ほかの介護施設も同様ですが、売上のほとんどは介護報酬です。

施設の定員によって利益が毎月固定化されやすく、給料のベースアップが困難になります。

また、介護報酬は3年に一度の見直しがなされるため、報酬改定によって利益が下振れることにもなりかねません。

これは、施設が内部留保を進めるようになる要因の一つです。

どれだけ人気のあるデイサービスであっても、売上には上限があります。

また、いざという時に備えた内部留保を確保する仕組みがあるため、職員への給与に十分還元されにくい傾向があるでしょう。

<無資格でも勤務が可能>

多くの介護施設や事業所では、介護福祉士や実務者研修修了者に資格手当を支給していることが多く、資格の有無によって給料にも差が生じます。

しかし、デイサービスは無資格でも働くことができることから、資格のない人や介護未経験の人が全体の平均給料を押し下げている要因の一つと考えられます。

また、無資格で働けるということは、言い換えれば、介護職員の専門性があまり評価されていないということでしょう。

ほかの介護サービスに比べ、軽度の利用者が多いことも、専門性の価値が低く見積もられている要因の一つといえます。

<地域によっては競争が激化する>

小規模なデイサービスならば、古民家を利用すると初期費用が抑えられるため、介護施設の中では比較的参入しやすいといえます。

このことから、一つの地域に複数のデイサービスが乱立しているケースも少なくありません。

ほかのデイサービスにない高品質なサービスや独自性がなければ、目にとまることもなく、埋もれてしまうでしょう。

また、デイサービスは居宅サービスであるため、地域の社会福祉協議会や居宅支援センターのケアマネージャーを通して、利用者を増やしていきます。

そのため、ケアマネージャーへの営業や施設のアピールが不足すると、職員の給与のみならず経営面にも影響が及ぶことがあります。

さらに、施設介護と異なり、利用者の受け入れを断るハードルが低いことも、競争を激化させる一因といえるでしょう。

デイサービスで働くメリット

給料が安いと思われているデイサービスですが、ほかの介護施設にはない特徴が、反対にメリットとして作用していることもあります。

特に、小さい子どものいる家庭などでは、これらのメリットを大きく生かせるでしょう。

ここでは、デイサービスで働く主なメリットをご紹介します。

夜勤がない

デイサービスには夜勤がないため、夜勤手当は発生しませんが、その分身体的な負担の軽減や、プライベートとの両立といったメリットがあります。

「昼に働いて夜は寝る」という本来の生活リズムを維持できることで、疲労の蓄積が軽減され、自律神経への影響も少なくなります。

また、小さな子どもがいる家庭では、保育園に行っている間しか働けないことも多いでしょう。

デイサービスならば夜勤がないため、子どもが小さいうちでも、介護の仕事を続けることが可能です。

家庭や自分の時間を大切にしながら、長く働きたい人にとっては、大きなメリットといえます。

土日が休みの事業所もある

休日が固定されていることは、デイサービスで働くメリットの一つです。

デイサービスによっては、日曜や土曜を定休日に定めているところもあり、休日の家族との外出や、社外の友人とのお出かけにも支障がありません。

このように、プライベートの予定を組みやすく、休日にしっかりと発散できるため、ワークライフバランスを保ちやすく、充実した日々を送れるでしょう。

短時間勤務が可能

施設介護では、人の少ない早朝や夕方に人手がほしいため、9時から16時までの勤務は需要が少なくなります。

デイサービスでは、早朝は送迎の職員だけであり、ピークとなる日中の時間帯のみの募集も多いことから、働き方の自由度が高いことも人気の一つです。

例えば、子どもが小さい間は9時から16時で時短勤務を行い、ある程度成長した後はフルタイムで働くなど、ライフステージの変化にも対応しやすい働き方といえます。

これは、正社員になってから出産・育児をする場合も同様です。

特に、大手のデイサービスで職員数も多ければ、柔軟な対応に期待が持てるでしょう。

元気な利用者が多く病状が安定している

デイサービスは、自宅で生活している利用者を対象としているため、施設入居者に比べて病状が安定していることが多く、突発的な急変が起こる可能性は低いでしょう。

そのため、緊急対応が必要になる場面も比較的少ないといえます。

実際、令和6年度「介護給付費等実態統計の概況」では、要介護1から3までが全体の80%以上*を占めています。

要支援の方も含めれば、さらに平均介護度は下がるでしょう。

元気な利用者が多いことから、おしゃべりが盛り上がったり、体を動かすレクリエーションを一緒に行ったりして、仕事を楽しめます。

*2025年11月現在

出典:厚生労働省「令和6年度介護給付費等実態統計の概況」

無資格でも働ける

訪問介護やほかの施設介護では、介護職員初任者研修やヘルパー2級の資格がないと働けない場合が多く、資格取得までの生活費に不安を感じる人もいます。

しかし、デイサービスでは無資格でも勤務が可能です。

前述のとおり、デイサービスには比較的介護度の軽い利用者が多く、軽介助の割合が大きくなります。

資格を取れるまでの間も働きたい人や、未経験の人でも働きやすい環境といえるでしょう。

なお、介護の仕事に興味があっても、実際の介護現場がどのようなものか知らない人には、資格取得前に一度働いてみるのもおすすめです。

デイサービスに向いている人ってどんな人?

デイサービスに向いている人の特徴について、いくつか解説していきます。

コミュニケーションが好き

デイサービスには、在宅の高齢者に食事や入浴を提供するとともに、地域に住む高齢者同士の憩いの場としての機能もあります。

利用者の中には、ほかの利用者や職員とのおしゃべりや関わりを楽しみに来ている方も、大勢いらっしゃいます。

特に、認知症ケアにおいては、職員のコミュニケーション能力が欠かせません。

利用者とのコミュニケーションを楽しめる人にとって、デイサービスの仕事はきっと楽しいものとなります。

レクリエーションが得意

デイサービスでは、高齢者の余暇活動のためのレクリエーションを行っています。

そのため、場を和ませたり、司会をしたり、レクリエーションを企画したりするのが得意な人は、デイサービスに向いているといえます。

利用者と一緒に笑い、楽しみながら働ける仕事は、世の中にそう多くはないでしょう。

みんなを楽しませたいというエンターテイナーにとって、デイサービスでの仕事は、まさに天職かもしれません。

仕事にやりがいを感じたい

デイサービスに限りませんが、介護の仕事は利用者から直接感謝の言葉をいただける、数少ない仕事の一つです。

ちょっとしたお手伝いでも「ありがとう」と言ってもらえる経験や、誰かを支えているという実感は、仕事を続ける上でのやりがいにつながります。

また、利用者の今までできなかったことが、機能訓練を通してできるようになったときは、大きな喜びを分かち合うことができるでしょう。

チームで働くのが苦にならない

介護業務は、チームワークで行うことを基本としています。

入浴介助やレクリエーションは、複数の職員が連携して行うため、ほかの職員の動きやペースに合わせる視点が必要です。

また、利用者への介助方法や関わり方が職員間で大きく異なっていると、利用者が混乱したり、サービスの質にばらつきが出たりして、最適なケアから遠ざかってしまいます。

そのため、パートナーと呼吸を合わせながら介助やレクリエーションに対応でき、自分独自の意見や方法にこだわりすぎない人が、介護業務に向いている人の特徴の一つです。

生活リズムを大切にしたい

夜勤がないため、生活リズムを重視したい人にとっても、デイサービスは選択肢の一つとなるでしょう。

夜間に働くことは、肉体にも精神にも、想像以上に負担が大きくなります。

眠気を我慢して業務を行うと、過度の疲労につながります。

また、自律神経やホルモンバランスにも影響を及ぼし、疲れが取れなかったり、普段の眠りも浅くなったりするなどの症状に注意が必要です。

悪化すると、睡眠障害やうつ病、生活習慣病を引き起こす原因にもなりかねません。

日中にしっかりと働き、夜はぐっすり休むという生活リズムを維持したい方は、デイサービスで働くことを一度検討してみてください。

デイサービスで給料を上げるには

ほかの介護サービスに比べると、デイサービスの給料は低くなりやすいです。

一方、給料を上げる方法はいくつかありますので、以下でご紹介します。

正社員になる

正社員とパートでは、給料にも大きな差が生じます。

また、パートには賞与がなかったり、あっても正社員より低額であったりすることが多く、条件によっては社会保険に加入できない場合もあります。

勤務時間や日数も異なるため、正社員として働くには働き方を見直す必要がありますが、ご自身の状況に余裕があれば、一度検討してみても良いでしょう。

資格を取得する

デイサービスは、無資格でも働くことができますが、資格を持っているほうが給料面で有利になりやすく、転職の際にも大きな強みとなります。

これは、資格手当や処遇改善手当により、介護福祉士の方が優遇されるためです。

そのため、無資格の方は、まず介護職員初任者研修を受けて介護の基本を学び、その後介護職員実務者研修でより専門的な知識や技術を習得するのが一般的です。

さらに、実務経験を3年積むと介護福祉士国家資格の受験資格を得ることができます。

介護福祉士の資格は、リーダー職や管理者職に就くための条件として求められることが多く、キャリアアップを目指すならば取得が必須といえるでしょう。

資格の有無は、給与や転職のしやすさに大きく影響するため、将来を見据えて計画的に取得することが大切です。

長く勤める

同じ業務を行っていても、勤続年数によって給料に差が生じます。

令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果でも、1年目と5年目の月収の差は約3万円*にもなります。

これは、4年目で介護福祉士の資格を取得する人が多く、資格手当を得る人が多いことも一因です。

そのため、できるだけ経験年数を重ねて収入アップを目指していきましょう。

*2025年11月現在

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」P16

役職を持つ・管理者になる

リーダー職や管理者になると、給料が上がります。

介護リーダーや介護主任になることで、職場によっては、リーダー手当や主任手当がつくようになるためです。

なお、手当の金額に特別な決まりはありません。

リーダー職や管理者になることは、大きな責任を伴うため、安易な気持ちで目指すものではありませんが、継続的な収入の増加が見込めます。

転職する

昇給や昇格が難しい、手当が少ないなど、給料のアップが見込めないときは、別の職場への転職も選択肢の一つです。

年次昇給は職場によっては、制度がない場合もあり、何年経っても給料が上がらないという場合もあります。

また、処遇改善加算手当の取得に積極的な職場もあれば、そうでない職場もあるため、より好条件の職場を求めて転職活動をすることは、働く人の正当な権利といえます。

デイサービスには人手不足の職場が多く、未経験者よりも現場経験のある職員のほうが重宝されるため、経験者にとっては転職のハードルも比較的低いといえるでしょう。

デイサービスに転職するときのチェックポイント

募集要項の確認時や面接時、就職前の職場見学などのタイミングにおいて、チェックしておくべきポイントがあります。

しっかりと観察してから就職を決めないと、あとから後悔することにもなりかねません。

ここでは、事前に確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。

職場の雰囲気

面接や職場見学の際には、職場の雰囲気を確認しておきましょう。

職員同士が笑顔であいさつを交わし、明るく働いている職場は、人間関係のトラブルが少なく、風通しも良い傾向にあります。

一方、職員の表情が暗く、なんとなく活気が感じられないようであれば、入職を控えたほうが良いかもしれません。

一度就職したら、基本的には長期間働くこととなるため、後悔しないように自分にとって働きやすい環境を見極めましょう。

業務内容

求人に書かれている内容に目を通すだけでなく、面接の際にも業務内容の確認をしておきましょう。

実際、募集要項に書いてあることと実際の業務が異なっていたという声もあるようです。

例えば「送迎はないと書いてあったが、実際には送迎も行わなければならなかった」というのは、よく起きるミスマッチの一つです。

面接時には、募集要項に書かれている業務内容を再度確認し、不明なところがあれば質問して、曖昧なままにしないようにしましょう。

面接官が言葉を濁すようであれば、別の職場を検討するのも一つの選択肢です。

給与・賞与・手当の額

募集要項に書かれているのは額面の給料であるため、実際の手取り給与とは大きく異なる場合があります。

まずは、ご自身の希望金額を設定し、条件の合う職場を選ぶようにしましょう。

また、賞与の有無や金額も大切です。

介護職員処遇加算を積極的に取得している施設は、職員の給料改善にも力を入れている傾向にあるため、おすすめといえます。

休日・勤務時間

デイサービスには定休日があったり、年末年始は休業していたりする施設も多く、休日の確保がしやすい業態です。

勤務時間も、早出・日勤・遅出の2〜3パターンといったシンプルな職場が多いため、プライベートの予定も組みやすいといえます。

しかし、定休日以外の休日の希望は聞いてもらえるか、土曜や祝日は休日になるのか、きちんと確認しておくことは大切です。

また「週休二日制」と「完全週休二日制」の違いにも注意しましょう。

完全週休二日制のほうが最低公休数が多くなるため、年間公休数が104日以上あることを確認しておくことも大切です。

企業理念

職場を決める際は、企業理念とご自身の理想が一致している施設を選びましょう。

求人内容のみならず、できれば公式のホームページや社員インタビューにも目をとおし、企業が大切にしている価値観に共感できるか確認しましょう。

また、新人教育に力を入れている職場であれば、研修制度の有無なども確認しておきましょう。

企業分析をしっかり行ってから、就職活動に臨んでください。

まとめ

デイサービスは、ほかの介護施設と比べると、給料が低い傾向にあることは事実です。

しかし、やりがいや働きやすさ、生活リズムやプライベートの充実といった点も、就職の際には大切なポイントとなります。

給料の相場と自身の希望金額を比較し、足りない部分は資格の取得や経験年数の積み上げ、役職への挑戦などで解消できるか、現実的に考えることが必要です。

就職活動の際は、希望する職場の雰囲気や業務内容をしっかりと確認し、安定して働き続けられるように取り組みましょう。