認知症は大きく分けて4つの種類があり、これらは一般的に「4大認知症」と呼ばれています。
種類ごとに原因や症状、求められる対応などが異なりますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、認知症の基本知識に触れながら、代表的な4つの種類と特徴を一覧でご紹介します。
そもそも「認知症」はどんな症状?
認知症は病名(一つの病気)ではなく、特有の症状の総称(症候群)です。
まずは、認知症がどのような症状なのか詳しく解説します。
認知症の概要
認知症とは、さまざまな原因で脳の神経細胞が変性・死滅し、認知機能(記憶力や判断力など)が低下する症状を指します。
数ある原因のうち、最も多いのは脳の神経細胞が徐々に壊れていく「変性疾患」と呼ばれる病気です。
この変性疾患にあたる病気には「アルツハイマー病」や「レビー小体病」などがあります。
認知症を発症すると、脳の機能低下による中核症状(記憶障害や見当識障害など)が現れ、日常生活に支障をきたすことが一般的です。
日本では高齢化の進展に伴い、認知症や軽度認知障害(MCI)と診断される方が増えています。
軽度認知障害(MCI)とは、認知症の前段階と考えられている症状・状態のことです。
厚生労働省の資料によると、2022年時点で65歳以上の約12%が認知症、約16%が軽度認知障害(MCI)の状態にあるとされています。
双方を合わせると、65歳以上の方の3人に1人に、認知機能の何らかの障害が生じていることになります。
出典:厚生労働省 認知症および軽度認知障害(MCI)の高齢者数と有病率の将来推計
認知症と軽度認知障害(MCI)の違い
軽度認知障害(MCI)とは、日常生活に支障をきたす状態(認知症)ではないものの、認知機能の低下が認められる状態のことです。
MCIは健常者と認知症の中間にあたる段階であり、年間約5〜15%の方が認知症に移行するとされています。
認知症は一度発症すると、現在の医療では根本的な治療が難しいのが現状です。
しかし、認知症の前段階とされるMCIであれば、適切な対策を講じることで認知機能の回復が見込めます。
認知症への進行を防ぐまたは遅らせるためには、早期発見・早期治療が重要です。
認知症と加齢によるもの忘れの違い
認知症と加齢によるもの忘れには以下のような違いがあります。
| 項目 | 認知症によるもの忘れ | 加齢によるもの忘れ |
| 忘れる範囲 | 体験の全体 | 体験の一部 |
| 症状の自覚 | なし | あり |
| 進行速度 | 比較的速い | 極めて緩やか |
認知症によるもの忘れは「体験したことをすべて忘れてしまう」のが特徴です。
例えば、朝ごはんを食べた後、その体験自体(朝ごはんを食べたこと)を忘れてしまいます。
一方、加齢によるもの忘れは「体験したことの一部を忘れてしまう」のが特徴です。
認知症のケースとは異なり、朝ごはんを食べたことは覚えているものの、何を食べたのかを思い出せない状態が該当します。
また、認知症によるもの忘れは症状の進行に伴い、もの忘れ自体を認識できなくなるという特徴もあります。
もの忘れは誰にでもあることですが、少しでも様子がおかしいと感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
認知症の代表的な4つの種類と特徴|比較一覧
認知症は大きく分けて4つの種類があります。
それぞれの概要を以下の表にまとめましたので、まずは全体像をご確認ください。
| 項目 | ①アルツハイマー型認知症 | ②血管性認知症 | ③レビー小体型認知症 | ④前頭側頭型認知症 |
| 発症要因 | アミロイドβ(異常なたんぱく質)の蓄積による脳細胞の破壊 | 脳卒中(血流が滞ること)による脳細胞の破壊 | レビー小体(異常なたんぱく質)の蓄積による脳細胞の破壊 | 詳細不明 |
| 初期症状 | もの忘れ | 脳卒中が発生した部位によって異なる | 幻視・幻聴 | 反社会的な行動(社会性の欠如) |
| 症状の特徴 | ・見当識障害 ・判断力や理解力の低下 ・失語/失認/失行 など | ・記憶障害 ・運動障害 ・意欲低下 ・感情のコントロールが困難 | ・パーキンソン症状 ・幻視や幻聴 ・レム睡眠行動障害 ・自律神経症状 など | ・人格変化 ・言語障害 ・行動障害 など |
| 進行の特徴 | 緩やかに進行 | 段階的に進行 | 調子の良い状態と悪い状態を繰り返しながら進行 | 徐々に無気力・無関心になりながら進行 |
それぞれの特徴については、以下で詳しく解説します。
認知症の代表的な4つの種類と特徴|原因や症状
ここでは、認知症の代表的な4つの種類とそれぞれの特徴について解説します。
種類ごとに原因や症状、対応方法が異なるため、一つずつ確認していきましょう。
①アルツハイマー型認知症
認知症の中で最も割合が高いのが、アルツハイマー型認知症です。
この認知症は、脳内に「アミロイドβ(ベータ)」や「タウタンパク」と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、脳の神経細胞が破壊されることで発症すると考えられています。
異常なたんぱく質によって脳細胞が破壊され、記憶をつかさどる「海馬」という部位を中心に脳全体が萎縮していくのが特徴です。
なお、脳内にこれらのたんぱく質が蓄積するメカニズムは、完全には解明されていません。
アルツハイマー型認知症の症状と進行の特徴
アルツハイマー型認知症の初期段階では「もの忘れ」の症状がよく見られます。
最近の出来事を忘れたり、忘れていること自体を自覚していなかったりするのが特徴です。
また、初期段階を過ぎると、時間・場所・人物などが分からなくなる「見当識障害」や、脳の損傷により目的の動作ができなくなる「失行」などの症状が現れるようになります。
症状は比較的ゆっくりと進行し、時間の経過とともに悪化していくのが一般的です。
アルツハイマー型認知症の方への対応
アルツハイマー型認知症を発症すると、記憶障害や見当識障害などの影響により、同じ話を繰り返したり、今までできていたことが急にできなくなったりします。
本人に自覚がないケースも多いため、頭ごなしに否定するのではなく、相手の言動を受け止めながら落ち着いて対応することが大切です。
なお、アルツハイマー型認知症は初期段階での治療により、進行を緩やかにできる可能性があります。
体験そのものを忘れることが増え、認知症が疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
②血管性認知症
認知症の中で2番目に割合が高いのが、血管性認知症です。
この症状は「脳卒中(脳梗塞や脳出血)」という病気により、脳の神経細胞に十分な栄養や酸素が行き渡らなくなることで発症するとされています。
血管性認知症は脳卒中が発生した部位(脳の障害を受けた部位)によって症状が異なるのが特徴です。
症状がまだらに現れる特性から、通称「まだら認知症」とも呼ばれています。
また、血管性認知症は、アルツハイマー型認知症と同時に発症・進行するケースも少なくありません。
このように、2種類以上の異なる認知症が併存している状態を「混合型認知症」といいます。
血管性認知症の症状と進行の特徴
血管性認知症の主な症状は、記憶障害や運動障害、意欲の低下や感情の変化などです。
発症要因が脳卒中(脳血管障害)であるため、手足の麻痺や嚥下(えんげ)障害など身体に明確な症状が現れる傾向があります。
症状は、脳卒中を繰り返すたびに段階的に進行していくのが特徴です。
脳卒中を起こすと症状が一気に進行しますが、小さな脳梗塞や脳出血が継続的に起こり、気づかないうちに進行する場合もあります。
血管性認知症の方への対応
血管性認知症では、感情のコントロールが利かなくなり、急に泣いたり怒ったりする「感情失禁」という症状がよく見られます。
感情の起伏が激しくなることもありますが、これは本人の意思ではなく、あくまで認知症の症状によるものです。
そのため、介護をする方は自分を責めたり、相手を拒んだりせず、「認知症の症状である」と理解して冷静に対応できるよう心がけましょう。
血管性認知症は、損傷した脳の部位によって出現する症状が変わるため、一人ひとりの状態に合わせて適切なケアを行うことが重要です。
なお、血管性認知症の原因となる脳卒中は、主に生活習慣病(高血圧や糖尿病など)によって引き起こされます。
発症リスクを抑えるためには、生活習慣の見直しが欠かせません。
③レビー小体型認知症
認知症の中で3番目に割合が高いのが、レビー小体型認知症です。
この症状は脳内に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、脳の神経細胞が損傷を受けることで発症するとされています。
レビー小体とは、パーキンソン病を引き起こすたんぱく質のことです。
このたんぱく質が原因で、パーキンソン症状(手足の震えや筋肉のこわばりなど)がよく現れます。
また、レビー小体型認知症は、女性よりも男性のほうが発症しやすい傾向があるのも特徴です。
なお、脳内にレビー小体が蓄積するメカニズムは完全に解明されていません。
レビー小体型認知症の症状と進行の特徴
レビー小体型認知症の初期段階では、「幻視」や「幻聴」などの症状が現れます。
幻視・幻聴とは、実際には存在しないものが見えたり聞こえたりする幻覚症状の一種です。
また、手足の震えや筋肉のこわばり、動作が遅くなるといったパーキンソン病に似た運動症状が現れやすいという特徴もあります。
そのほか、睡眠中に見た夢の内容に応じて体を動かす「レム睡眠行動障害」を発症し、激しい動きによって怪我をするケースも少なくありません
レビー小体型認知症は、調子の良い状態と悪い状態を繰り返しながら進行していきます。
調子の良い日であれば症状が改善されたように見えますが、翌日になると認知機能が低下し、意思の疎通が難しくなることもあります。
レビー小体型認知症の方への対応
レビー小体型認知症を発症すると、実際には存在しないものが見えたり聞こえたりすることがあります。
幻視・幻聴の症状が現れた場合、本人はそれらを現実として認識しているため、否定せず、本人が混乱しないよう話を合わせてあげることが大切でしょう。
また、パーキンソン病に似た症状が現れた場合には身体的な介助、レム睡眠行動障害を発症した場合には生活習慣の見直しなどが必要です。
レビー小体型認知症ではさまざまな症状が現れるため、事前に特徴を把握し、対策を検討しておくと安心です。
④前頭側頭型認知症
認知症の中で4番目に割合が高いのが、前頭側頭型認知症です。
根本的な原因は分かっていませんが、異常物質であるピック球やたんぱく質の一種であるTDP-43の影響で脳が萎縮し、発症すると考えられています。
4大認知症の中では症例数が少なく、もの忘れの症状が目立ちにくいため、別の病気が疑われることも珍しくありません。
前頭側頭型認知症は、認知症の中で唯一の指定難病です。
また、発症後に人格や行動が大きく変化する点も特徴の一つです。
なお、前頭側頭型認知症は発症年齢が比較的若く、50〜60代で発症するケースが多く見られます。
体力が十分ある年代であり、脳の萎縮が原因で周囲の方に暴力を振るう危険性もあるため、介護をする際は十分に注意しましょう。
前頭側頭型認知症の症状と進行の特徴
前頭側頭型認知症は、人格・社会性・言語などをつかさどる「前頭葉」と、感情・記憶などをつかさどる「側頭葉」が萎縮することで発症するとされています。
その特性から、症状として人格変化や異常行動、言語機能の低下が起こりやすいのが特徴です。
また、同じ行動を繰り返す「常同行動」も主な症状として挙げられます。
以前と比べて「社会的ルールに反する言動が増えた」「同じことを繰り返すようになった」という場合は、当該症状が疑われるため、一度医療機関に相談してみると良いでしょう。
注意すべき点として、前頭側頭型認知症は進行するにつれて、初期に見られた性格の変化や異常な行動が目立ちにくくなっていきます。
徐々に自発性や意欲が低下し、結果として寝たきりになる場合もあるため、早い段階で対応することが大切です。
前頭側頭型認知症の方への対応
前頭側頭型認知症では、人格の変化や異常な行動が起こりやすく、また同じ行為を繰り返す傾向があります。
そのため、介護者には大きな負担がかかりますが、まずは認知症の症状であることを受け止め、危険がない範囲で本人の意思を尊重してあげることが重要です。
また、前頭側頭型認知症を発症すると、周囲の環境(騒音・臭い・強い光など)に対して敏感になるといわれています。
環境的要因によってストレスを感じ、精神状態が不安定になる可能性もあるため、本人が落ち着いて過ごせる環境を整えてあげましょう。
前頭側頭型認知症は、人格変化や行動障害などが現れる認知症であり、家族だけでは対応が難しい場合もあります。
異常行動を制止・制御しなければならない場面も多いため、介護をする方は決して無理をせず、必要に応じて専門医や介護サービスなどのサポートを受けるようにしてください。
認知症の初期症状は?
認知症が疑われる症状として、主に以下のようなものが挙げられます。
| 症状 | 具体例 |
| もの忘れがひどくなっている | ・最近の出来事をたびたび忘れる ・同じ質問を何度も繰り返す ・いつも何かを探している ・大事なもの(財布や通帳など)をなくすことが多い |
| 判断力や理解力の低下が見られる | ・料理や片付けで頻繁にミスをする ・簡単な計算やお金の管理ができなくなる ・話の前後に一貫性がない(つじつまが合わない) ・テレビ番組の内容を理解できていない |
| 時間や場所などを正確に認識できていない | ・約束の日時や場所をよく間違える ・慣れ親しんだ地域で道に迷うことがある |
| 人柄が大きく変化している | ・些細なことで怒りやすくなった ・周囲への配慮がなくなり、わがままな行動が増えた ・身近な方から「最近、様子がおかしい」とよくいわれる |
| 不安感が強まっている | ・一人の時間に強い恐怖や寂しさを感じるようになった ・外出の際に持ち物を何度も確認しないと気が済まない ・「頭がおかしくなったかもしれない」と本人が不安を訴える |
| 自発性や意欲の低下が見られる | ・身だしなみを気にしなくなった ・好きなことに興味を示さなくなった ・何をするにも面倒くさがる |
上記は医学的な診断基準ではありませんが、いずれも認知症の初期症状として現れる代表的な例です。
いくつか思い当たる言動がある場合は、認知症の可能性が考えられるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
認知症が疑われる場合の主な相談先
認知症が疑われる場合の主な相談先は、以下のとおりです。
- かかりつけ医
- 医療機関(精神科や脳神経内科など)
- 地域包括支援センター
ここからは、各相談先の特徴について解説していきます。
かかりつけ医
本人の身体状態や持病を把握しているかかりつけ医がいる場合は、まずそちらで認知症について相談するのがおすすめです。
かかりつけ医に相談すれば、必要に応じて専門の医師や適切な医療機関を紹介してもらい、迅速な診療・治療につなげられます。
また、本人が認知症の検査に抵抗感を示している場合でも、信頼関係のあるかかりつけ医であれば、本人がスムーズに診察を受け入れてくれる可能性があります。
認知症は進行してからでは対応が難しくなることが多いため、少しでも違和感を覚えたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
医療機関(精神科や脳神経内科など)
かかりつけ医がいない場合は、以下のような専門の診療科を受診します。
| 診療科 | 概要 |
| 精神科 | 心の不調や精神疾患全般の診断・治療を専門とする診療科 |
| 脳神経内科・脳神経外科 | 脳・脊髄・末梢神経などに関連する疾患を扱う診療科 |
| 心療内科 | 心理的なストレスによる体調不良の診断・治療を専門とする診療科 |
| 老年科 | 高齢者の健康問題を総合的にサポートする診療科 |
| もの忘れ外来 | 加齢によるもの忘れと病気によるもの忘れを判別し、適切な治療を行う専門外来 |
認知症はさまざまな原因によって発症するため、受診に対応している診療科も多岐にわたります。
どの診療科を利用すべきか迷った際は、認知症の中で最も割合が高いアルツハイマー型認知症を扱う「精神科」や「脳神経内科」を検討すると良いでしょう。
また、総合病院や専門病院の中には「もの忘れ外来」という窓口を開設しているところもあります。
もの忘れ外来では、認知症に関する深い知識を持った専門医が診察を行うため、こちらを利用するのも一つの方法です。
地域包括支援センター
「認知症かもしれないけど、どこを受診すればいいのか分からない」「介護の相談も同時にしたい」という場合は、地域包括支援センターを活用するのもおすすめです。
地域包括支援センターとは、担当地域に住む高齢者の暮らしを介護・医療・保健などの側面から総合的に支える公的施設(相談窓口)を指します。
同施設には「保健師」「社会福祉士」「主任介護支援専門員」といった専門職が配置されており、認知症についての相談にも親身に対応してくれます。
医療機関の案内を受けるだけでなく、今後の介護サービスの利用準備を整えたいときにも、地域包括支援センターへの相談が役立つでしょう。
認知症検査の流れと費用
一般的に、認知症の検査は以下のような流れで行われます。
- 問診
- 身体検査
- 神経心理検査
- 脳画像検査
それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう。
①問診
医療機関を受診すると、まずは医師による問診が行われます。
問診とは、正確な診断や治療方針を決めるために、医師が患者さまから自覚症状や既往歴などを聞き取ることです。
認知症の問診では、本人の状態によって正確な受け答えが難しかったり、検査に抵抗感を示したりするケースもあります。
そのため、問診をスムーズに進めるには家族または支援者の協力が不可欠です。
②身体検査
問診に続き、見られる症状が認知症によるものか、あるいはほかの病気によるものかを調べるために身体検査が行われます。
主な検査項目は以下のとおりです。
- 血液検査
- 尿検査
- 心電図検査
- 感染症検査
- X線撮影
これらの検査を行うことで、受診時の身体状態やほかの病気の有無を把握でき、今後の適切な医療・介護方針を判断できるようになります。
③神経心理検査
次に、認知機能の状態を客観的に評価するための神経心理検査が行われます。
検査内容はシンプルで、簡単な質問に答えたり、図形を描いたりするのが基本です。
この検査のみで「認知症」と診断されることはありませんが、一定の点数を下回ると、「認知症の可能性が高い」と判断されます。
受診にあたって緊張や不安を感じる方も多いため、事前に家族などから「どのような検査をするか」を優しく伝えておくと、リラックスして臨みやすくなるでしょう。
④脳画像検査
最後に、医療機器を用いて脳の萎縮や血流の状態を確認する脳画像検査が行われます。
主な検査方法は以下のとおりです。
| 検査 | 概要 |
| CT検査 | X線を用いて身体の内部を断面画像として映し出す検査 |
| MRI検査 | 強い磁石と電波を利用して脳の断面を撮像する検査 |
| SPECT検査 | 微量の放射性医薬品を使用し、脳の血流状態や働きを調べる検査 |
これらの画像データをもとに、脳の萎縮具合や病変などを確認し、認知症の種類や進行状況を特定していきます。
認知症検査にかかる費用の目安
認知症検査にかかる費用は数百円〜2万円程度が目安です。
金額に幅があるのは、主に以下の理由によります。
- 保険適用の有無
- 自己負担の割合(1割〜3割)
- 検査の種類
また、検査の回数や項目が増えるほど、自己負担額も高くなる点にご留意ください。
認知症の治療について
認知症の治療は「薬物療法」と「非薬物療法」を組み合わせて行うのが基本です。
| 治療法 | 概要 |
| 薬物療法 | 認知症の種類や症状に合わせて適切な薬剤を処方し、進行を遅らせたり、症状を和らげたりする治療法 |
| 非薬物療法 | 認知機能訓練や運動療法などを行い、残存機能の維持や症状の緩和を図る治療法 |
現在の医療では認知症を完治させる治療法が確立されていないため、進行を緩やかにし、自分らしい生活を長く続けるための「対症療法」が中心となります。
まとめ
認知症の代表的な種類として、「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」の4つが挙げられます。
一口に「認知症」といっても、種類によって現れる症状や進行の仕方が異なるため、状況に合わせて適切なケアを行うことが大切です。
自身や家族に認知症が疑われる症状が見られる場合は、早めにかかりつけ医や医療機関、地域包括支援センターに相談しましょう。


