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12生活相談員の給料はどれくらい?他職種との比較についても解説

介護施設や福祉施設で働く「生活相談員」は、利用者やご家族の相談に応じたり、職員同士の橋渡しをしたりと、現場を支える大切なポジションです。

そんな生活相談員の「お給料」について、仕事内容や責任の重さとバランスが取れているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、生活相談員の平均的な給与・年収の目安をはじめ、ほかの職種との比較や収入アップの方法についても詳しくご紹介します。

これから生活相談員を目指す方や、転職・ステップアップを考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

生活相談員とは

初めに、生活相談員とはどのような職種なのか、その基本的な概要について詳しく解説していきます。

具体的な業務内容や役割については意外と知られていないことも多いため、まずは生活相談員の仕事の全体像をつかみましょう。

生活相談員の業務内容

生活相談員(または生活指導員)は、介護施設で利用者やその家族の相談に応じ、適切なサービスにつなぐ調整・連携を担う専門職です。

2000年の介護保険制度導入以降は「生活相談員」の呼び方が一般的ですが、施設によっては「生活指導員」と呼ばれることもあります。

仕事内容は施設の規模や方針によって異なりますが、主に入退所や契約手続き、外部機関や施設内スタッフとの連絡調整、相談援助などが挙げられます。

加えて送迎や介護補助、行事の企画、稼働率管理、実習生の受け入れなど、多岐にわたる業務を行うこともあります。

生活相談員になるために必要な資格

生活相談員になるには、原則として「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のいずれかが必要です。

社会福祉士や精神保健福祉士は国家資格で、相談業務や関係機関との連携を行います。

社会福祉主事任用資格は、福祉系科目の修了や講習で取得可能です。

ただし自治体によっては、介護福祉士やケアマネジャー資格、または一定の実務経験があれば生活相談員として認められる場合もあります。

例として東京都では介護施設での計画作成や施設長経験、介護福祉士かつ実務経験1年以上などが要件となっており、勤務希望先の条件を事前に確認しておくことが大切です。

生活相談員の仕事のやりがい

生活相談員は利用者やご家族の相談に応じ、直接「ありがとう」と感謝の言葉を受け取ることも多く、やりがいを感じやすい職種です。

事業所の稼働率管理など経営に関わる業務も担うため、施設長や管理者といった上位職へのキャリアアップも目指せます。

また、生活相談員のニーズは超高齢社会の進行に伴い、今後ますます高まると予想されます。

将来性のある専門職として、安定したキャリア形成が可能です。

生活相談員の平均給料と処遇改善

次に生活相談員の平均的な給料の水準と、処遇改善に関する制度や取り組みについて、詳しく解説していきます。

給与の現状を把握しておきましょう。

処遇改善加算について

介護職員処遇改善加算は、介護施設や事業所で働く介護職員の賃金を引き上げるために、2012年度から導入された制度です。

高齢化が進み、2025年には高齢者が総人口の30%、2030年には31.2%に達すると予想されており、介護人材の確保が急務となっています。

離職率の高さや収入の低さが人手不足の大きな要因とされ、その対策としてこの加算が設けられました。

処遇改善加算は、経験や技能のある職員を中心に賃金改善を行う仕組みで、生活相談員など他職種にも一部支給される場合があります。

導入事業所は全体の93.5%にのぼり、広く活用されています。

生活相談員は処遇改善の対象?

生活相談員は、基本的に介護職員処遇改善加算の対象外です。

この制度は、介護職員の賃金引き上げや労働環境の改善を目的とし、利用者の介護や介助を直接行う「直接処遇職員」に限定されています。

そのため、ケアマネジャーや看護師、生活相談員、事務員、調理師などの「間接処遇職員」は対象外です。

ただし、生活相談員であっても介護業務を兼務し、辞令や契約書で業務内容が明記されている場合は、加算対象となることがあります。

勤務シフトなどに介護業務の記録があれば、支給が認められる可能性もあります。

なお、介護職員以外への処遇改善手当の支給は事業所の判断によるため、詳しくは勤務先に確認してみてください。

生活相談員の平均給料

厚生労働省が公表した令和6年度「介護従事者処遇状況等調査結果」によると、生活相談員として常勤で勤務している方の平均月給は353,950円です。

これは、介護業界全体の中でも比較的高水準の金額であり、相談援助や関係機関との連携、利用者や家族との対応など、多岐にわたる業務を担う生活相談員の役割と責任が評価された結果といえるでしょう。

また、施設の種類や規模、地域差、さらには勤続年数などによっても、この金額には一定の幅がある点に注意が必要です。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

生活相談員の平均給料の詳細

厚生労働省が公表しているデータをもとに、生活相談員として実際に働いている方々の平均的な給料について、より具体的かつ詳しくご紹介していきます。

生活相談員という職種の賃金水準を把握する上でも参考になるため、確認していきましょう。

生活相談員の平均月収

生活相談員の平均月収は、常勤として働く場合で353,950円、非常勤の場合で292,750円です。

この結果から、生活相談員は比較的安定した収入を得られる職種であることが分かります。

特に常勤はほかの介護職種と比べても給与水準が高めで、例えば介護福祉士の平均月収は約350,050円のため、生活相談員はそれをわずかに上回っています。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

生活相談員の平均時給

生活相談員が時給制で勤務する場合の給料は、雇用形態によって大きく異なります。

常勤のケースでは平均で264,670円となっており、比較的安定した収入を得ることができます。

一方、パートやアルバイトといった非常勤で働く場合の平均月収は150,540円で、勤務日数や労働時間に応じて収入が変動する特徴があります。

ただし、非常勤の働き方は家庭との両立やライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能であり、ワークライフバランスを重視する方にとって魅力的な選択肢です。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

生活相談員の平均年収

前述の月収データをもとに試算すると、勤務形態によって次のような違いが見られます。

常勤としてフルタイムで働く場合、353,950円を12カ月分として計算すると、年間の収入は424万7,400円となります。

非常勤の場合は、同様に292,750円を12カ月分で換算すると、年収は351万3,000円です。

ただし、実際の年収にはこのほかに賞与や各種手当が支給されることも多く、勤務先の条件によっては収入がさらに上がります。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

生活相談員の平均賞与

生活相談員に限定した賞与の公的な詳細データはありません。

ただし、賃金構造基本統計調査では、生活相談員を含む「その他の社会福祉専門職業従事者」としての年間賞与額が示されています。

調査によると、企業規模ごとの年間賞与の平均額は下記のとおりです。

  • ・企業規模計(10人以上):約79万1,600円
  • ・10~99人:約77万3,000円
  • ・100~999人:約82万9,000円
  • ・1,000人以上:約72万2,200円

企業規模により差はあるものの、一定の賞与が支給されていることが分かります。

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査

施設ごとの生活相談員の平均給料

令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果をもとに、各施設における生活相談員の給与水準についてご紹介します。
なお、同調査には生活相談員に限定した平均給与データはなく、生活相談員の主な資格である「社会福祉士」の平均給与をもとに解説します。

特別養護老人ホームの生活相談員の平均給料

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)に勤務している社会福祉士の平均的な給料は、厚生労働省が実施した調査結果によると400,490円です。

基本給だけでなく職務手当や資格手当、地域手当などの諸手当が含まれており、社会福祉士という専門職として働く人々に対する一定の処遇の水準を示しています。

生活相談員として施設で勤務する場合にも、社会福祉士の資格を生かすことが多いため、このデータは参考になると考えられます。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

デイサービスの生活相談員の平均給料

デイサービス(通所介護事業所)に勤務している社会福祉士の平均給料は388,880円です。

基本給に加えて各種手当などを含んだ目安とされており、通所介護における専門職としての役割が反映された水準です。

社会福祉士は利用者やご家族からの相談に応じたり、ほかの医療・介護機関との連携を図ったりと、対人援助の専門職として高いスキルと対応力が求められる重要なポジションを担っています。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護老人保健施設の生活相談員の平均給料

介護老人保健施設(老健)に勤務する社会福祉士の平均給料は386,950円です。
老健における社会福祉士は、生活相談員として利用者の入退所に関わる相談業務や、病院・在宅介護サービスなど関係機関との連携・調整といった業務に従事します。

このように、医療と介護の中間施設としての老健において、極めて重要な役割を担っており、高い専門性と柔軟なコミュニケーション能力が求められます。
責任の重さや業務の幅広さが、月収の水準にも反映されているのでしょう。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護付き有料老人ホームの生活相談員の平均給料

介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護事業所)に勤務している社会福祉士の平均給料は389,280円です。
このような施設でも、社会福祉士は主に生活相談員としての役割を担います。

利用者本人やご家族の相談対応に加え、多職種との連携を通じて、入居者のQOLの向上を支援する調整業務に従事しています。
施設全体の方針やケア方針を理解し、それに基づいて適切なサービス提供を支援する立場としての責任も大きく、専門性の高さも求められます。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

他職種と生活相談員の給料を比較

ここでは、生活相談員の平均給料(353,950円)を基準とし、介護業界における主要な職種との給与の差について、解説します。

介護職員との給料比較

介護職員の平均給料は338,200円であり、生活相談員より15,000円程度低くなっています。

収入の違いは、職務内容の専門性や責任範囲の違いに起因しており、職種選びの際に注目すべきポイントです。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

看護職員との給料比較

看護職員の平均給料は384,620円であり、生活相談員より30,000円程度高くなっています。

看護職員は医療ケアを直接担う専門職であり、その専門的な知識や技術、また夜勤や緊急対応などの業務負担の大きさから、比較的高めの給与水準が設定されていると考えられます。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護支援専門員との給料比較

介護支援専門員(ケアマネジャー)の平均給料は375,410円であり、生活相談員より21,000円程度高くなっています。

ケアマネジャーは、利用者一人ひとりに適したケアプランの作成やサービス事業者との連携を担う専門性の高い職種であるため、比較的高い給与水準が設定されている傾向があります。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

事務職員との給料比較

事務職員の平均給料は317,620円であり、生活相談員より36,000円程度低くなっています。

事務職員は主に施設内の事務処理や経理、書類作成、来客対応などを担当しており、専門的な対人援助業務を担う生活相談員とは業務内容に大きな違いがあります。

このような給与差には、相談援助の専門性や現場での連携・調整業務の負担、責任の重さなどが反映されていると考えられます。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

 調理員との給料比較

調理員の平均給料は272,240円であり、生活相談員より81,000円程度低くなっています。

調理員は、介護施設において利用者の健康状態や栄養管理に配慮しながら、日々の食事を提供する重要な職種です。

しかしながら、給与面では生活相談員よりもやや低めに設定されているのが現状です。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

管理栄養士・栄養士との給料比較

管理栄養士の平均給料は323,810円であり、生活相談員より30,000円程度低くなっています。

管理栄養士は、利用者の健康維持と栄養管理を担う専門職であり、施設内の献立作成や食材選定、栄養指導などを通じて重要な役割を果たしていますが、給与面では生活相談員のほうがやや高い傾向があります。

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

生活相談員の給料を上げる方法

生活相談員として働くなかで、より高い収入を実現するために有効な方法を4つ紹介します。

キャリアアップを目指す方や、働き方を見直したいと考えている方にとっても参考になるため、見ていきましょう。

同じ施設で長く働く

生活相談員として長く勤務することで、給料の増加が期待できます。

勤続年数の上昇に伴い、施設内での信頼や評価が高まり、より重要な業務を任される機会も増えるためです。

ただし、昇給制度の内容は施設によって異なるため、就職・転職の際には事前に制度の確認を行うことが大切です。

管理職として働く

生活相談員として給料を上げる方法の一つに、管理職や施設長などへのキャリアアップがあります。

こうした役職に就けば役職手当が支給され、給与は大きく上がります。

ただし、管理職には職員の配置や業務の効率化、医療機関や家族、他部署との連携など多くの責任が伴います。

管理職を目指すには、長く勤務し実績を積み上げていくことが大切です。

給料の高い施設で働く

給料を上げるための方法として、高待遇の職場への転職も有効です。

現在の勤務先よりも基本給が高い施設に移ることで、収入アップが期待できます。

ただし、基本給だけで判断せず、賞与の有無や各種手当、昇給制度なども含めた年収ベースで考えることが大切です。

給料だけに注目して転職すると、職場の方針や人間関係、休日などが合わずに働きづらさを感じることもあります。

給与条件に加え、自分のライフスタイルや価値観に合った職場かどうかを慎重に見極めることが重要です。

ほかの業界で働く

現在の待遇や働き方に不満を感じている場合は、転職を検討するのも一つの方法です。

生活相談員の業務内容や給与は施設によって大きく異なるため、希望条件に合った職場を探すことで、よりよい待遇を得られる可能性があります。

生活相談員としての経験やコミュニケーション能力は、他業界でも高く評価されるスキルです。

特に営業職や接客業など人と接する仕事では、その経験が強みとして生かせるでしょう。

自分の適性や希望に合わせて、介護業界内外での転職を視野に入れることも重要です。

介護職から生活相談員になれる?

現在介護職として働いている方が、将来的に生活相談員へのキャリアチェンジを目指す場合、どのような条件や準備が必要なのか、分かりやすく解説します。

介護職から生活相談員になる方法

生活相談員になるには、資格の取得と介護現場での経験の2つのルートがあります。

中でも確実なのは「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」などの資格を取得する方法です。

自治体によっては「介護福祉士」も生活相談員の要件として認められており、介護職として経験を積みながら目指すこともできます。

一部の地域では無資格でも生活相談員として働ける場合がありますが、一定の実務経験が求められることがほとんどです。

無資格・未経験の場合は、まず介護職として現場経験を積み、自分に合っているかを見極めた上で「初任者研修」や「実務者研修」などの資格取得を目指すとよいでしょう。

介護業界では資格の有無で給与やキャリアの幅が大きく変わるため、資格取得は重要です。

介護職から生活相談員になるメリット

介護職から生活相談員へ転向することには、体力的な負担が軽くなり、日勤中心で生活リズムが整いやすくなるなどのメリットがあります。

利用者や家族から感謝されることも多く、大きなやりがいを感じられる仕事です。

時には意見の食い違いで板挟みになることもありますが、相談援助の専門性や対人スキルを生かして問題を解決できれば、達成感を得られます。

一定の裁量もあるため、自分なりのケアの形を実現しやすい点も魅力です。

給与面でも将来性があり、国の処遇改善施策によって全体的に収入は上昇傾向にあります。

介護職との兼務により加算対象となる場合もあり、今後も制度の変化によってさらなる待遇改善も期待されます。

生活相談員に向いている人とは

生活相談員に向いているのは、介護の現場が好きで、人とのコミュニケーションを大切にできる人です。

利用者や家族、現場スタッフ、外部機関など、さまざまな立場の人と接するため「人の話を丁寧に聞ける」「話しやすいと言われる」「人に頼られるのがうれしい」といった方に適性があります。

また、入所前から生活全般に関わる仕事のため、責任感を持って支援できることも重要です。

こうした資質を備えて日々の業務に取り組めば、将来的に管理職を目指す道も開けます。
 「体力的に身体介護が厳しくなってきたけれど、現場で利用者と関わり続けたい」と思う方には、生活相談員は次のステップとしておすすめの職種です。

まとめ

生活相談員は、利用者や家族の相談対応から職員間の連携まで、介護現場を支える重要な役割を担っています。

給与水準はほかの介護職種よりやや高めで、資格や経験を積むことでさらなる収入アップやキャリアアップも目指せます。

体力的な負担が少なく日勤中心の働き方ができる点も魅力で「現場で人と関わり続けたい」「誰かの力になりたい」と考える方にぴったりの職種です。

今後のキャリアの選択肢として、生活相談員を視野に入れてみてはいかがでしょうか。