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18ケアビューティストの給料は?給料アップの方法や資格も解説

高齢者を対象としてネイルやヘアケア、メイクなどの美容サービスを提供するのが、ケアビューティストです。

ケアビューティストの給料はいくらなのでしょうか。

この記事では、ケアビューティストの給料相場を紹介しています。

ケアビューティストの仕事内容やなる方法についても解説しているので、興味のある方は参考にしてください。

ケアビューティストとは

そもそも、ケアビューティストとは、どのような職業なのでしょうか。

ケアビューティストの仕事内容について、詳しく解説します。

仕事内容

ケアビューティストとは、介護が必要な高齢者や体の不自由な方を対象に、美容サービスを提供する仕事になります。

具体的なサービスの種類は、次のとおりです。

  • ・ヘアケア
  • ・ヘアカラー
  • ・ヘアカット
  • ・ヘアスタイリング
  • ・ヘッドマッサージ
  • ・メイク
  • ・スキンケア
  • ・ネイル
  • ・アロマセラピー
  • ・リラクゼーション
  • ・エステ(ボディ・フェイシャル)

このように、ケアビューティストが提供するサービスは、多岐にわたります。

介護美容は身だしなみを整えるだけではなく、サービスを受ける方の生活の質を向上させることや、社会参加の意欲を促進することを目的としています。

働き方

ケアビューティストには、さまざまな働き方があります。

主な働き方は、次の2とおりです。

  • ・訪問美容
  • ・介護美容

訪問美容は、介護施設や介護が必要な方の自宅を訪問し、ヘアカットや顔そりなど、身だしなみを整える施術を提供します。

ヘアカットをする訪問美容の場合は、美容師や理容師の免許が必要です。

介護に関する基礎的な知識やスキルも必要になります。

介護美容は、ネイルやメイク、アロマセラピーなど美容的なアプローチを行うことにより、高齢者や障がい者の心身の健康を保つ施術を提供します。

介護美容には、資格は必須ではありません。

未経験の方でも挑戦しやすいのが、介護美容です。

介護美容を提供するためには、介護施設や訪問介護サービスの事業者に所属する必要があります。

美容サービスに関する専門的なスキルと知識があったほうが、転職や就職に有利といえるでしょう。

求人数

高齢化社会の影響で介護人口が増加するとともに、介護美容や訪問介護の需要も上昇しています。

ケアビューティストを募集する介護施設や、訪問介護サービス事業者が、徐々に増えているのが現状です。

世間ではそこまで認知度が高くないケアビューティストですが、今後は現代社会に必要な職業として広まっていくことが予想されます。

市場規模

介護美容と訪問美容の市場は拡大しています。

その規模は、およそ1,200億円と推定されています。

市場の成長スピードが速いので、人手が不足しやすいです。

外出が困難な方にとって、ケアビューティストは、なくてはならない存在になっていくでしょう。

施設数

ケアビューティストは、高齢者施設を中心に美容サービスを提供する職種として、導入施設が急増しています。

2023年10月~2024年9月の1年間では、特別養護老人ホーム(特養)における導入率はわずか約2.3%でしたが、2024年10月~2025年4月の半年間には約30%にまで拡大しました。

今後もこの傾向は続くと見られており、従来は美容ケアが行われていなかった特養やデイサービスでも、ケアビューティストの活躍の場が急速に広がっています。

ケアビューティストの給料相場

ケアビューティストは、どのくらい給料がもらえるのでしょうか。

給料相場を紹介します。

ケアビューティスト全体

訪問介護を行う理容師や美容師、介護美容を行う美容サービスや浴場従事者の給料相場は、次のとおりです。

職種きまって支給する現金給与額所定内給与額年間賞与その他特別給与額
理容師・美容師27万7,600円27万4,200円6万2,300円
美容サービス・浴場従事者24万7,600円23万5,700円12万9,400円

国家資格が必要になるので、訪問介護を行うケアビューティストのほうが給料が約3万円高いことが分かります。

年間賞与が介護美容を行うケアビューティストのほうが多いのは、施設で働く方が多く、業務委託や個人経営で働いている方が少ないためです。

出典:e-Stat「賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査3 一般_職種(小分類)(役職者を除く)DB

他職種との比較

ケアビューティストと、ほかの美容系職種の給料を比較します。

職種平均年収平均月給
美容師371万7,000円約30万円
美容部員369万4,000円約30万円
ネイリスト329万5,000円約27万円
エステティシャン320万6,000円約26万円
セラピスト396万円約33万円

出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))美容師

出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))美容部員

出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))ネイリスト

出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))エステティシャン

出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))セラピスト

ほかの美容職種の平均月給は26万~33万円なのに対し、ケアビューティストの平均月給は24万~27万円のため、ケアビューティストの給料はやや低めであることが分かります。

ケアビューティストのサービスを提供する相手が、介護が必要な高齢者や体の不自由な方のみであることが、給料が低い理由として挙げられるでしょう。

ケアビューティストの給料を上げる方法

ケアビューティストの給料を上げる方法はないのでしょうか。

ここでは、給料を上げるためのポイントを解説します。

昇進する

ケアビューティストも、ほかの職種と同じように昇進すれば給料の水準を上げることができます。

介護施設や訪問介護サービスの事業所に勤めている場合は、同じ職場に長く勤めながら経験と実務経験を積むことが大切です。

管理者や上司の評価が高く、リーダーや主任を任されるようになれば、役職手当や基本給の増額が望めるでしょう。

スキルアップする

ケアビューティストとして美容のスキルを磨いていくことで、利用者やご家族からの信頼や評価が高まります。

サービスの対象となるのは、介護が必要な高齢者や体に不自由がある方が中心です。

そのため、通常の美容室以上に細やかな配慮や思いやりのある対応が求められます。

美容技術の向上はもちろんのこと、介護に関する基本的な知識や技術も併せて学ぶことで、より質の高いサービスを提供できるようになります。

顧客から紹介してもらう

ケアビューティストとして個人経営や業務委託で働いている場合、現在の顧客から新しいお客様を紹介してもらうのも、賢い方法の一つです。

顧客数の増加は、そのまま収入アップにつながります。

信頼関係を築きながら着実に顧客を増やしていくことで、安定した収入と働きやすい環境の両立が目指せるでしょう。

常連客を増やす

顧客の数だけを増やしてもリピーターになってもらえない場合は、毎月安定した収入を得ることができません。

常連客を増やすためには、何度も利用したくなるような工夫が必要です。

美容サービスの技術向上だけでなく、丁寧なカウンセリングやアフターフォローで信頼関係を築くことが大切になります。

利用者の家族の方が申し込みやすい予約方法にしたり、リピーター特典や割引を用意したりと、通常の美容室が行っているサービスを参考にしてみましょう。

独立開業する

資金に余裕があり、経営のノウハウを持っている場合は、自分でケアビューティスト専門の事業所を立ち上げたり、介護施設の経営を始めたりすることを検討しましょう。

ケアビューティストとして独立開業をするために特別な資格は必要ありませんが、介護美容の知識は必要です。

自治体によっては手続きが必要な場合もあるので、開業前に調べておきましょう。

転職のサポートを受ける

待遇のよい事業所に転職したい場合は、介護専門の転職エージェントを利用するのがおすすめです。

転職エージェントに登録すると、希望する条件に合った求人を紹介してくれます。

ケアビューティストに関するセミナーの紹介や、定期的なカウンセリングによるサポートを実施してくれるので、キャリアアップも目指せるでしょう。

ケアビューティストになるための方法

ケアビューティストになる方法は3とおりです。

それぞれのパターンについて、詳しく解説します。

美容系の専門学校で学ぶ

美容系の専門学校に入学すれば、美容師や理容師の国家資格を取得するためのカリキュラムを受講できます。

メイクアップアーティストやネイリスト、エステティシャンなど、美容系のコースがあるので、自分が学びたいことを授業で学べるのがメリットです。

ただし、美容系の専門学校で学べるのは、通常の美容サービスに関する知識やスキルになります。

ケアビューティストを目指すのであれば、寝たきりの状態の方や障害がある方への接し方を学ぶことが必要です。

資格を取得

未経験や介護系の資格をすでに持っている場合は、美容系の民間資格を取得することにより、美容サービスのスキルや知識を身に付けることができます。

美容師や理容師などの国家資格は取得まで2年以上かかりますが、民間の資格であれば最短即日で取得することが可能です。

資格がなくてもケアビューティストにはなれますが、美容系の資格があれば利用者も安心してサービスを受けることができるでしょう。

養成スクールに通う

介護美容を提供できる人材を育成するスクールもあります。

美容師や理容師の資格をすでに持っている場合は、訪問美容のノウハウを短期間で学ぶことができるのがメリットです。

資格を持っていない場合も、介護美容のスキルと知識が学べます。

スクールによっては、美容系の民間資格が取得できる場合もあるので、通い始める前に確認しておきましょう。

 

<学費の目安>

ケアビューティストになるために、専門学校や養成スクールに通う場合、どれくらいの学費が必要になるのでしょうか。

美容系専門学校の場合は、2年間で200万~300万円が相場です。

実習に必要な道具や、教材が多いので、学費の水準が高くなります。

一方介護美容のスクールに通う場合は、1カ月あたり1万~2万円が学費の相場です。

受講するコースによって金額は変動しますが、年間でも12万~24万円程度で済みます。

学費には、受講料や教材費、実習用のエプロンなどが含まれていますが、スクールで必要になるものは自己負担が必要になることを覚えておきましょう。

ケアビューティストとして働くためにおすすめの資格

ケアビューティストになりたい方におすすめの資格を紹介します。

介護美容研究所「ケアビューティーコース・訪問美容コース」

介護美容研究所は、日本初の介護と美容専門のプロフェッショナルスクールです。

受講できるコースは、ケアビューティーコースと、訪問美容コースの2つになります。

ケアビューティーコースは、メイクセラピーや福祉ネイル、タッチケア、トリートメントといった高齢者向けの美容のスキルを学習するコースです。

メイクやネイル、エステまで美容全般のスキルが習得できます。

訪問美容コースは、訪問美容ワークに必須なスキルと資格を取得できるコースです。

訪問美容サービスについて詳しく学んだり、訪問美容に特化した介護職員初任者研修を取得したりできる講座を用意しています。

一般財団法人日本介護美容セラピスト協会「ビューティタッチセラピスト」

一般財団法人日本介護美容セラピスト協会は、高齢者の笑顔や元気、自立支援をサポートし、健康寿命の延伸を目指した新しいサービスを提案しています。

ビューティタッチセラピストとは、スキンケアやメイクを通して、心と体を健康にする介護療法です。

ビューティタッチセラピストになるためには、約4カ月間、7日間のカリキュラムをこなす必要があります。

講座受講後に課題を提出し、認定試験に合格するとビューティタッチセラピストに認定され、資格証明書が発行される流れです。

もっと専門的に学びたい方は、ビューティタッチセラピスト専門講座で、アロマやフット、ネイルなどについて学ぶこともできます。

日本訪問福祉理美容協会「訪問福祉理美容師」

日本訪問福祉理美容協会は、高齢化社会に対応できる理美容の普及や、訪問美容に関する正しい知識を持った人材の育成に取り組んでいます。

訪問福祉理美容師とは、寝たきりの方や障がいのある方に、美容室と変わらない美容サービスを提供するための資格認定制度です。

受講内容に関する概要は、次のとおりになります。

受講資格美容師または理容師の国家資格を取得している
受講日随時開催
開催地全国
受講料2万5,000円
認定証交付日即日

受講予約はインターネットから申し込みが可能です。

認定書は研修会終了後に授与されます。

NPO全国介護理美容福祉協会「福祉理美容師養成コース」

NPO全国介護理美容福祉協会は、訪問理美容を実施できる理美容師を支援することを目的としています。

福祉理容美容師養成コースは、美容と福祉を合わせた学校法人山野学苑独自のノウハウを学べるコースです。

受講日程は、A日程、B日程、C日程、D日程の4日間になります。

1日体験コースは、A日程、B日程、C日程、D日程の中から、希望する日程を1日体験できるコースです。

技術講習は、インターネットから申し込むことができます。

美容師免許・理容師免許

訪問美容サービスを提供するためには、美容師免許か理容師免許の国家資格が必要です。

取得するためには高校卒業後に、厚生労働大臣が指定するそれぞれの養成施設に入学する必要があります。

養成施設卒業までの期間は、昼間と夜間の場合で2年以上、通信の場合で3年以上必要です。

卒業後に国家試験を受験しますが、筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があります。

合格した場合は合格証書が交付されるので、免許証の交付申請を行いましょう。

メイクの民間資格

メイクに関する民間資格は多数あり、取得しておくことで就職や転職の際に有利になります。

代表的な民間資格は、次のとおりです。

  • ・日本化粧品検定
  • ・日本メイクアップ技術検定試験
  • ・メイクアップアドバイザー検定
  • ・メイクセラピー検定

これらの資格は、美容業界や介護現場でメイクサービスを提供する際に役立ちます。

ネイルの民間資格

ネイリストには国家資格は必要ありませんが、技術や衛生管理の知識を証明する民間資格は多数あります。

代表的な民間資格は、次のとおりです。

  • ・JNECネイリスト技能検定試験
  • ・JNAジェルネイル技能検定試験
  • ・JNA認定ネイルサロン衛生管理士

これらの資格を持っていると、利用者に安心感を与えることができ、信頼されるサービスにつながります。

ケアビューティストとしてネイルのサービスを提供したい場合は、ネイルの民間資格の取得を検討しましょう。

エステの民間資格

エステも国家資格はありませんが、適切な技術や知識を証明するために民間資格の取得が推奨されます。

代表的な資格には以下があります。

  • ・AJESTHE認定エステティシャン
  • ・AEA認定エステティシャン

エステは肌に直接触れる施術であるため、利用者の安心・安全のためにも資格保持者が優遇される傾向があります。

事前に資格を取得しておけば、ケアビューティストとして、自信を持ってサービスを提供できるでしょう。

ケアビューティストが向いている方の特徴

最後に、ケアビューティストの仕事に向いている方の特徴を解説します。

介護の知識がある

ケアビューティストが施術を行う際に担当のヘルパーが同行するのが基本ですが、介護の基本的な知識はあったほうが仕事がスムーズに進みます。

寝たきりの方や障害のある方と接する機会が多くなるので、介護職員として働きながら、ケアビューティストを兼務できる方が、この仕事に向いているといえるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

ケアビューティストは、介護職員や利用者、その家族など、さまざまな人と接する機会が多い職業です。

コミュニケーション能力が高ければ、人と話すことを楽しみながら仕事に取り組めるでしょう。

美容の知識や技術がある

資格は不要ですが、美容の知識や技術がないと、利用者が満足できるサービスが提供できません。

メイクやネイルなど、美容に関する知識の豊富さやスキルの高さは、一番重視されるポイントになります。

まとめ

今回は、ケアビューティストの給料相場についてご紹介しました。

ケアビューティストの仕事には、訪問美容と介護美容があります。

中でも訪問美容は、美容師や理容師の国家資格が必要なため、対応できる方は比較的高い給料が見込めます。

現在は職種としての認知度がまだ高くないため、ほかの美容関連職と比べて給料水準はやや控えめです。

しかし、高齢化が進む今、ケアビューティストのニーズは確実に高まっています。

国家資格がない場合でも、美容関連の民間資格を取得しておけば、知識やスキルを証明することができ、仕事の幅も広がります。

まずは実務経験を積みながら、自分に合った働き方を見つけていきましょう。