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92ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?仕事内容・資格・年収をわかりやすく解説

「ケアマネジャー(介護支援専門員)って、具体的にどのような仕事なの?」と、よく分からない方も多いのではないでしょうか。

介護の現場でよく聞く職種ですが、詳細な仕事内容や資格の仕組みは分かりにくいものです。

ケアマネジャーは、利用者や家族の状況に合わせて支援内容を調整する、介護保険サービスの中心的な役割を担っています。

そこで本記事では、ケアマネジャーの仕事内容を中心に、資格取得の流れや年収について解説します。

ケアマネジャーを目指したい方、良いケアマネジャーの基準を知りたいご利用者様は、ぜひ最後までご覧ください。

Contents
  1. ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?役割と基礎知識
  2. ケアマネジャーの具体的な仕事内容と流れ
    • 1.ケアプラン(居宅サービス計画書)の作成
    • 2.アセスメント(課題分析)とモニタリング
    • 3.サービス担当者会議の開催・連絡調整
    • 4.給付管理(レセプト業務)
  3. 「居宅」と「施設」における仕事の違い
    • 居宅ケアマネジャー
    • 施設ケアマネジャー
    • 【比較表】居宅と施設での業務・対象者・スケジュールの違い
  4. ケアマネジャーの平均年収・給与事情
  5. ケアマネジャーの「やりがい」と「向いている人」
    • やりがい
    • 大変さ
    • 向いている人の特徴
  6. ケアマネジャーの将来性とキャリアステップ
    • 超高齢社会で高まる需要と安定性
    • キャリアアップの王道「主任ケアマネジャー」とは
    • 独立開業という選択肢
  7. ケアマネジャーになるには?資格取得のルート
    • 1.受験資格(国家資格+実務経験5年)
    • 2.試験の難易度と研修
    • 3.登録
  8. 【利用者向け】良いケアマネジャーの選び方
    • 1. まずはどうやって探す?3つの主な相談先
    • 2.失敗しないための5つのチェックポイント
    • 3.質の高い事業所の目安「特定事業所加算」とは
    • 4.相性が合わない場合は途中で「変更」も可能
  9. まとめ

ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?役割と基礎知識

ケアマネジャーは、正式名称を「介護支援専門員」といいます。

2000年の介護保険制度施行と共に誕生した、都道府県知事登録の公的資格です。

一言で表すと、介護が必要な人と適切なサービスをつなぐ「調整役」といえるでしょう。

しかし、利用者だけで複雑な制度を理解し、サービスを選ぶことは困難です。

そこで、ケアマネジャーが間に入り、利用者の心身の状態や希望に合わせて生活全体をデザインします。

医師や看護師、介護事業者と連携し、チームケアの司令塔として機能する重要なポジションです。

ケアマネジャーの具体的な仕事内容と流れ

ケアマネジャーの業務は多岐にわたりますが、基本的には「ケアマネジメント」と呼ばれる4つのサイクルを回しています。

利用者の相談から始まり、計画作成や関係各所との連絡調整、そして請求業務までが一連の流れです。

ここでは、主要な4つの業務について、それぞれの内容を見ていきましょう。

1.ケアプラン(居宅サービス計画書)の作成

もっとも重要な業務は、利用者の生活の設計図となる「ケアプラン」の作成です。


利用者宅を訪問して面談(インテーク)を行い、どのような生活を送りたいか、困りごとは何かといった利用者の声を詳細に聞き取ります。

その内容を基に「週に2回デイサービスへ行く」「自宅に手すりを設置する」など、具体的な目標とサービスを組み合わせた計画書を作ります。

この計画書がなければ、原則として1~3割の自己負担が適用されず、利用者は介護保険サービスを全額負担しなければなりません。

また、プランは一度作って終わりではなく、状態変化に合わせて見直しが必要です。

在宅生活を支える土台を作るため、利用者ご本人の意向を深く汲み取る姿勢が求められます。

2.アセスメント(課題分析)とモニタリング

プランの作成時や更新のタイミングにおいて、必ず行うのが「アセスメント(課題分析)」です。


「なぜお風呂に入れないのか」といった問題に対し、身体機能の低下や住環境の不備など、多角的な視点から原因を分析し、解決策を探ります。

また、サービス開始後も月に1回以上自宅を訪問し「モニタリング(状況把握)」を行います。

「サービスは合っているか」「体調に変化はないか」など現状を確認し、必要であればプランを修正します。

例えば「最近転びやすくなった」という小さな変化も見逃さず、福祉用具を追加するなど事故を未然に防ぐのも、ケアマネジャーの重要な役割です。

3.サービス担当者会議の開催・連絡調整

ケアプランの原案ができたら、利用者ご本人や家族、サービス提供者を集めて「サービス担当者会議」を開きます。


ヘルパーや訪問看護師、デイサービスの相談員が一堂に会し「どのような目標で進めていくのか」「リスクはないか」をチーム全員で共有します。

ケアマネジャーはこの会議の司会進行役を務め、専門職としての意見をまとめ上げなければなりません。

時には意見が食い違うこともありますが、利用者の利益を最優先に調整を図ります。

関わる人すべての方向性を一致させ、効果的なチームケアを実現するために欠かせないプロセスです。

4.給付管理(レセプト業務)

デスクワークのうち、月末から月初にかけて発生する重要な業務が「給付管理」です。


利用者が使ったサービスの費用計算を行い、国民健康保険団体連合会(国保連)へ請求するための書類を作成します。

この給付管理にミスがあると、サービス事業所に報酬が支払われないため、正確性とスピードが求められます。

毎月1日から10日頃は、多くのケアマネジャーがこの業務に集中するのが通例です。

このように、対人援助のスキルのみならず、パソコンを使った事務処理能力もケアマネジャーには必須です。

「居宅」と「施設」における仕事の違い

ケアマネジャーには大きく分けて「居宅」と「施設」の2つの働き方があります。


どちらも同じ資格ですが、担当する利用者・業務内容・1日のスケジュールは、所属する場所によって全く異なります。

転職後に「思っていた働き方と違う」と後悔しないためにも、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。

居宅ケアマネジャー

居宅介護支援事業所に所属し、自宅で暮らす高齢者を担当するのが「居宅ケアマネジャー」です。

主な特徴として、外出が非常に多いことが挙げられます。

自転車や車で、利用者宅・役所・病院などを訪れ、地域を飛び回ります。

1人当たり約35〜40件ほど担当するケースが多く、相談や調整業務に集中しやすい環境です。

なお、身体介護(オムツ交換や入浴介助など)を行うことは基本的にありません。

自分で訪問予定を組めるため、スケジュール調整がしやすく、土日休みが多いのも魅力です。

利用者が住み慣れた家での生活を最期まで支えたい方や、ある程度自分の裁量で働きたい方に向いている働き方でしょう。

施設ケアマネジャー

「施設ケアマネジャー」は、特別養護老人ホーム(特養)や老人保健施設(老健)などの施設に所属し、それぞれ入居者を担当します。


勤務地は施設内で、外回りはほとんどありません。

施設によっては、入居者100人に対して1人配置されるケースもあり、担当数は比較的多めですが、プラン作成の頻度は居宅マネジャーよりも低いです。

また、ケアマネ業務に加え、介護現場のヘルプや生活相談員業務を兼務する場合が多い点が、施設ケアマネジャーの特徴です。

現場の様子を直接見られるのは、施設だからこそのメリットですが、一方で夜勤や早番などのシフト勤務が発生することもあります。

介護職員としての経験を生かしつつ、利用者の生活を間近で支えたい方にとって、やりがいのある環境といえるでしょう。

【比較表】居宅と施設での業務・対象者・スケジュールの違い

それぞれの働き方の違いについて、以下の表にまとめました。

自分のライフスタイルやキャリアプランに合った職場が選べるよう、ぜひ参考にしてみてください。

項目居宅ケアマネジャー施設ケアマネジャー
所属居宅介護支援事業所特養、老健、グループホーム等
対象者自宅で暮らしている方施設に入居している方
主な業務ケアプラン作成、訪問、調整施設サービス計画作成、現場兼務
身体介護基本的になしあり(兼務の場合が多い)
外出多い(訪問・役所や病院)少ない(施設内勤務)
勤務時間日勤中心(土日休み多め)シフト制(早番や夜勤の可能性あり)
独立性スケジュールを調整しやすい施設の動きに合わせる

ケアマネジャーの平均年収・給与事情

これからケアマネジャーを目指す方にとって、収入は気になる側面ではないでしょうか。


常勤のケアマネジャー(介護支援専門員)の平均給与額は、ひと月当たり約37万5,410円*、推定年収にして約450万円前後となっています。

これは介護職員の平均と比べても高く、業界内では比較的高水準に位置しています。

また、近年は処遇改善加算の対象拡大などにより、給与は緩やかな上昇傾向にあります。

一方、管理者や主任ケアマネジャーを目指せば、年収500万円以上を実現することも可能です。

このように「介護職」は、実力やキャリアに応じて収入アップが狙える職種です。

*2026年1月現在

出典:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

ケアマネジャーの「やりがい」と「向いている人」

利用者の人生に深く関わる仕事だからこそ、大きな喜びもあれば、難しいと感じることもあります。

ここでは、現役ケアマネジャーが感じるやりがいや苦労、そしてどのような人がこの仕事に向いているのか、詳しくご紹介します。

やりがい

ケアマネジャーの大きなやりがいは、利用者の生活を好転させられることです。

利用者ご本人や家族の悩みに寄り添い、提案した支援プランによって生活が安定し「あなたのおかげで助かった」と感謝の言葉をもらえる瞬間には、何物にも代えがたい喜びがあります。

また、体力的な負担が大きい現場介護とは異なり、デスクワークや相談業務が中心となるため、年齢を重ねても長く働き続けられます。

経験を積むほど専門性が高まり、自身の成長を実感できるのも大きな魅力です。

人生の最期に関わることも多く、その人らしい生き方を支えきったときの達成感は、この仕事ならではの醍醐味といえるでしょう。

大変さ

一方で「板挟みのストレス」を感じる場面もあります。

介護現場では、利用者の希望、家族の要望、事業所の事情、そして制度のルールが複雑に絡み合います。

これら全ての間に立ち、上手に調整をつけるには、精神的なタフさが求められます。

時には「希望通りにならない」と理不尽なクレームを受けることもあるでしょう。

また、月末月初の書類作成業務は膨大で、事務作業に追われる時期があります。

そのため、対人関係のストレスや、業務量をコントロールする力が求められるなど、厳しい側面があることにも覚悟が必要です。

向いている人の特徴

ケアマネジャーに重要なのは「傾聴力」です。


相手の話を否定せず、じっくりと耳を傾けて本音を引き出せる「聞き上手な人」が活躍できます。

また、感情的にならず、客観的な事実に基づいて調整できる「バランス感覚」も必要です。

さらに、書類作成や電話連絡が多いため、事務処理を効率よくこなせる人も向いています。

介護保険制度は3年に1度改正されるため、常に新しい知識を学び続ける姿勢がある人は、利用者からも事業所からも信頼されるケアマネジャーになれるでしょう。

人の役に立ちたいという情熱と、冷静な判断力を併せ持つ人が適任です。

ケアマネジャーの将来性とキャリアステップ

超高齢社会を迎えた日本において、ケアマネジャーの役割はますます重要になっています。

事実、需要は途絶えることはなく、将来性が非常に高い職業です。

ここでは、具体的なキャリアパスについて解説していきます。

超高齢社会で高まる需要と安定性

2025年問題や2040年問題が示すように、日本は本格的な超高齢社会を迎えます。


介護を必要とする人が増え続ける中、その入り口となるケアマネジャーは、社会的なインフラとして欠かせない存在です。

国も在宅介護を推進しており、その中心となる専門職への期待は高まるばかりです。

景気に左右されにくく、全国どこでも働けるため、長く安定してキャリアを築きたい方には適した職業といえるでしょう。

「人間力」が求められる仕事だからこそ、手に職をつけて長く働きたい方におすすめです。

キャリアアップの王道「主任ケアマネジャー」とは

実務経験を積み、所定の研修を受けると「主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)」の資格を取得できます。


主任介護支援専門員とは、ケアマネジャーを指導・育成するリーダー職です。

特定の加算(特定事業所加算)を取得する事業所には、主任介護支援専門員の配置が義務付けられているため、転職市場での価値が非常に高くなります。

資格手当がついたり、管理職として給与アップに直結したりするため、多くのケアマネジャーがまず目指す目標です。

自身のスキルを高めつつ、後進の育成にも関わりたい方や、より良い条件で働きたい方は目指すべき資格でしょう。

独立開業という選択肢

医師や税理士のように、ケアマネジャーも独立開業が可能です。


実際、法人を設立し、居宅介護支援事業所を立ち上げるケースが増えています。

独立開業すると、自分の理想とするケアを追求でき、経営手腕によっては大幅な収入アップも目指せます。

また、地域に根差して活動して評判が広がれば、依頼の絶えない事業所にすることも夢ではありません。

組織に縛られず、自分の裁量で仕事をしたい方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。

ケアマネジャーになるには?資格取得のルート

誰でもすぐに「ケアマネジャー」になれるわけではありません。


介護業界の中でも難関資格の一つであり、一定の実務経験を積み、試験に合格する必要があります。

ここでは、受験資格から試験の難易度、登録までの道のりをステップごとに解説していきます。

1.受験資格(国家資格+実務経験5年)

はじめに「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けるための条件をクリアしなければなりません。


現在は要件が厳格化されており、介護福祉士・社会福祉士・看護師など、国家資格に基づく業務に「通算5年以上かつ900日以上」従事していることが必要です。

場合によっては、相談援助業務などの経験で受験できますが、基本的に長い準備期間と実務実績が必須となります。

そのため、まずは自分が受験資格を満たしているか、実務経験証明書が取れるかの確認から始めましょう。

2.試験の難易度と研修

試験は年に1回、例年10月に行われます。


合格率は約10~20%前後で推移しており、かなり狭き門です。

医療・福祉・介護の幅広い知識が問われるため、しっかりとした学習計画を立てる必要があります。

また、試験に合格してもすぐには働けません。

合格後は「介護支援専門員実務研修」を受講する必要があります。

合計87時間以上の講義や演習を経て、ケアプラン作成の実践的なスキルを学びます。

この研修を修了してようやく、ケアマネジャーとしての基礎を身につけることができるのです。

3.登録

研修を修了した後、各都道府県に登録申請を行います。


「介護支援専門員証」の交付を受けて初めて、ケアマネジャーと名乗って仕事をすることができます。

なお、この資格に有効期限はありませんが、5年ごとの更新制です。

定期的に更新研修を受け、最新の制度や知識をアップデートし続ける必要があります。

法律やサービス内容は頻繁に変わるため、常に学び続ける姿勢が求められる専門職です。

【利用者向け】良いケアマネジャーの選び方

ケアマネジャーは利用者にとって、介護生活を左右する重要なパートナーです。

相性が合わないと要望が通らなかったり、リズムが合わなかったりと、お互いにストレスとなることもあります。

ここでは、自分に合った担当者を見つけるポイントをご紹介します。

1. まずはどうやって探す?3つの主な相談先

ケアマネジャーは自力で探すのではなく、事業所リスト(ハートページなど)をもらい、そこから選ぶのが一般的です。

事業所リストは、主に以下の3カ所で入手でき、それぞれで特徴が異なるため、ご自身の状況に合わせて窓口に相談してみましょう。

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、高齢者の暮らしを支える相談所です。


おおむね中学校区ごとに設置されており、保健師や社会福祉士などの専門職が常駐しています。

ここでのメリットは、中立的な立場で事業所を紹介してくれることです。

まだ要介護認定を受けていない段階でも相談でき、申請の手続きからサポートしてくれます。

そのため、どの事業所が良いか分からない場合には、まず地域包括支援センターに連絡するのが王道のルートといえるでしょう。

市区町村の役所窓口

市区町村の「高齢福祉課」や「介護保険課」といった窓口でも、地域の居宅介護支援事業所のリストをもらえます。


役所には全ての事業所の情報が集まっているため、最新かつ網羅的なリストを入手できるのが利点です。

また、過去に行政処分を受けていないかなど、公的な視点での情報を得られる場合もあります。

さらに、窓口で直接相談すれば、自宅近くの事業所を地図付きで教えてくれることもあり、効率的に探すことができます。

入院先の病院

現在入院中で、退院後に介護が必要になる場合は、病院の「地域連携室」や「医療相談室」に相談しましょう。


ここには、医療ソーシャルワーカー(MSW)や退院調整看護師が在籍しており、退院後の生活を見据えたケアマネジャーを紹介してくれます。

特に、胃ろうやインスリン投与が必要など、医療依存度が高い場合は、医療連携に強いケアマネジャーをピックアップしてくれるため、安心して在宅生活へと移行できます。

2.失敗しないための5つのチェックポイント

実際に事業所へ連絡し、ケアマネジャーと初回面談を行う際は、以下の5つのポイントをチェックしてください。

長く信頼関係を築けるかどうか、重要な判断基準となります。

【スピード】連絡が取りやすく、フットワークが軽いか

ケアマネジャーとして、連絡のスピード感は重要です。


電話をかけた際に不在でも、その日のうちに折り返しがあるかどうか確認しましょう。

介護生活では、急な体調変化やトラブルにより、利用者が緊急連絡をすることがあります。

その際、すぐに対応してくれるフットワークの軽さがあるケアマネジャーならば安心です。

【傾聴力】こちらの話を否定せず、親身に聞いてくれるか

悩みや希望を伝えた際、利用者の話を遮ることなく、丁寧に耳を傾けているかも判断のポイントとなります。

良いケアマネジャーならば、まずは利用者の思いを「受容」し「共感」してくれます。

そのため、否定せずに受け止めてくれる姿勢があるかどうかが、信頼関係の第一歩となるでしょう。

【提案力】一方的でなく、複数の選択肢を示してくれるか

プラン作成において、選択肢を提示してくれるかどうかもポイントです。


「このサービスしかありません」と一方的に決めつけるのではなく「A案にはこんなメリットがあり、B案にはこんなデメリットがあります」と、複数の選択肢を提案してくれる人が優秀といえます。

利用者の生活スタイルや予算に合わせて、一緒に考えてくれる柔軟性があるかを確認しましょう。

【公平性】自社系列のサービスばかり勧めてこないか

ケアマネジャーを選ぶ上で、特定のサービスばかり勧めてこないか注意が必要です。


ケアマネジャーの所属する法人が、デイサービスやヘルパー事業所も運営している場合、自社の利益のために系列サービスへ誘導する「囲い込み」が行われることがあります。

もちろん、サービス自体が良ければ問題ありませんが、より適したサービスを排除しているならば問題です。

何か勧めてきた際は「ほかの事業所も見学してみたい」と伝えたときの反応を見てみましょう。

【医療知識】持病がある場合、医療連携に強いか

利用者に持病や医療処置が必要な場合、医療知識の有無は死活問題です。

そのため、ケアマネジャーは介護福祉士や看護師などの国家資格、または一定の相談援助業務の実務経験を基に資格を取得しています。

なお、医療ニーズが高いならば、元看護師のケアマネジャーや、訪問看護ステーションが併設されている事業所を選ぶと安心です。

専門用語がスムーズに通じるか、主治医との連携に慣れているかを確認しておくと良いでしょう。

3.質の高い事業所の目安「特定事業所加算」とは

良い事業所を見分ける客観的な指標として「特定事業所加算」を取得しているか確認するのも、有効な方法の一つです。


これは「24時間連絡体制がある」「主任ケアマネジャーが配置されている」「定期的な研修を行っている」など、国が定めた厳しい基準をクリアした事業所のみが算定できる加算です。

この加算を取っているということは、組織としての体制が整っており、困難な事例にも対応できる能力が高い証明といえます。

事業所のパンフレットや重要事項説明書、または介護サービス情報公表システムで確認できるため、あらかじめチェックしておきましょう。

4.相性が合わない場合は途中で「変更」も可能

「頼んでみたけれど相性が悪い」「全然訪問に来てくれない」など、対応に不安を感じたら、ケアマネジャーはいつでも変更可能です。

地域包括支援センターや役所に相談すれば、スムーズに新しい事業所を紹介してくれます。

また、直接ケアマネジャー本人に「変えたい」と言いづらい場合は、新しい事業所のケアマネジャーが手続きを代行してくれることもあります。

遠慮せずに「自分たちに合う人」を探しましょう。

まとめ

ケアマネジャーは、複雑な介護保険制度を使いこなし、利用者一人ひとりに合った生活を支える司令塔です。

求職者にとっては、資格取得というハードルはありますが、給与水準が高く将来性のある仕事であるため「居宅」か「施設」か、自分に合った働き方を見極めることが大切です。

利用者にとっては、ケアマネジャーは信頼できるパートナーとなり、安心できる在宅介護の第一歩を支えてくれます。

本記事でご紹介した内容が、ケアマネジャーを目指す方や、探している方の両者に役立つ情報となれば幸いです。